あなたは来生を信じますか?と問われる作品だった「ヒアアフター」




『 ヒアアフター 』
HEREAFTER

2010年 アメリカ 作品

クリント・イーストウッドスティーブン・スピルバーグから届いた
今を生きる私たちへの希望のメッセージ

スティーブン・スピルバーグ監督が、このストーリー脚本を
クリント・イーストウッド監督へ勧めたところから、作品化が即決定
された共感作品です!

脚本は、アカデミー賞にノミネートされたピーター・モーガン
誰もが今までに出会ったことがない、そんな物語でした。

特別な能力で悩まされて生きてきた主人公ジョージの役に、マット・デイモン
女性ジャーナリストのマリーに、ベルギー出身の女優セシル・ドゥ・フランス

誰もが興味を抱くシナリオと、明日を大切に思わせてくれる
クリント・イーストウッド監督からの希望のメッセージとなっているでしょう。

キャスト

ジョージ役        マット・デイモン

マリー・ルレ       セシル・ドゥ・フランス

ビリー          ジェイ・モーア

メラニー         ブライス・ダラス・ハワード

マーカス&ジェイソン   ジョージ&フランキー・マクラレン

ディディエ        ティエリー・ヌーヴィック

ルソー博士        マルト・ケラー

 

スタッフ

製作        クリント・イーストウッド
          キャスリーン・ケネディ
          ロバート・ロレンツ

製作総指揮     スティーブン・スピルバーグ
          ピーター・モーガン
          フランク・マーシャル
          ティム・ムーア

監督        クリント・イーストウッド

脚本        ピーター・モーガン

撮影        トム・スターン、AFC、ASC      

音楽        クリント・イーストウッド

【あらすじ】簡単に追想

フランスTV局の有名ジャーナリストのマリーは、恋人と一緒に
東南アジアにバカンスに訪れていた時に、突然の津波に遭遇
海水の中へ呑み込まれてしまった。

彼女が息絶えてしまったその時、何か不思議なものを視ていた。
そこには一緒に波にのまれてしまった、あの少女の姿も視えた。

男性2人が、彼女を引き上げて人工呼吸をしてくれたが
マリーは動かなかったが、その数分後
マリーは水を吐いて息を吹き返す。

パリに戻った彼女の脳裏に、あの時視た光景は蘇る。
あれはいったい何だったのかマリーはそれを
どうしても忘れられなかった。

 

アメリカ、サンフランシスコに暮らすジョージは、兄と以前
霊能力者として活躍していたが、今は工場で働く普通の生活を
していた。

自分に芽生えた能力に嫌気がさして、霊能者を辞めていたのだ。
しかし、兄は時々相談者を連れてやってくる。

今晩も一人の知り合いを連れて訪れた。

もうやらないと言っただろう!」

頼む、大切な客人なんだよ!これで最後だから・・」

ジョージは仕方なく、また視てやったのだ。
そして、その客人は本物だと驚いて帰っていった。

 

イギリス、ロンドンで母と暮らす双子の兄弟がいた。
母は薬物中毒で、子供2人を保護局から忠告を受けている。

双子の兄弟、マーカスとジェイソンは本当に仲が良かったが
ある時、ジェイソンが交通事故で亡くなってしまったのだ。

ジェイソンの葬儀を機に、母は更生施設へ入り
マーカスは、里親のもとへ引き取られた。

毎日淋しいマーカスは、ジェイソンと話がしたくて
どうしようもなく、教会へ行ったりネットで動画を観たり
して、亡くなった人と交信できるという霊能者を探す

いろいろな霊能者のもとへ訪ねたりするが、みんな偽物と
マーカスは解ったが、ある時ネット検索でアメリカ人
ジョージの写真を見る

フランス、パリのマリーはTV収録中でも
あの体験が引っ掛かって、仕事に集中できなかった。

それを感じた上司が、代役を使用することを決め
マリーを外してしまった。

マリーは自分の体験を知るためにも、臨死体験の調査を開始
やがて体験を本にしようと決めていく。

そして、マリーの執筆に興味を持った外国の出版社が決まったのだ。
イギリスのロンドンで、出版フェアが開催されることで
マリーも、自分の本を宣伝に行くことになった。

サンフランシスコ、ジョージは料理教室で知り合った一人の女性
メラニーと仲良くなったのだが、ある夜彼女を診る流れになり
それきり会えなくなっていた。

なおかつ、ジョージにリストラの話が起こってしまうと
さっそく兄が言ってきた。

もう一度やらないか?無理な人数は取らないからさ~

ジョージは兄のいうことに、やっぱり気が乗らず
突然、旅に出ることにした。

大好きなイギリスの作家ディケンズが、住んでいた家を観たかった
ジョージは、ロンドンへ行ったのだ。

ロンドンでディケンズの家を観光したジョージは、そこで
ブックフェアのポスターを見かけると、さっそくフェアへ
行ってみた。

毎晩ラジオの朗読を聴いていたジョージは、その朗読者の生の声を
聴くことができて最高に嬉しかった。

その後、通りかかったブースで「臨死体験 ヒアアフター」の出版
を解説している、フランス人のマリーを見かけた。

ジョージは、その本とマリーに何か興味をそそられ
本の購入へ並んだ。

マリーにサインを貰った時、彼女の手に触れると
海水の中で漂っている彼女の姿が診えたのである。

里親に連れられブックフェアに来ていたマーカスは、その時
ネット検索で見た、霊能者ジョージを見つけた。

あなたは、霊能者ですね! ネットで見ましたよ!」

大きな声でマーカスが言うと、ジョージは

何を言っているんだ!人違いだよ!」

その声はマリーにも聴こえていた。

執拗に追いかけてくるマーカスに、

もう辞めたんだよ! 霊能者なんて

急いでホテルへ戻ったジョージだったが、寒い夜に
窓外を見ると、マーカスが立って震えていた。

しかたなく、部屋に入れてあげたジョージ

手を出して、診てあげるから」と

そして、マーカスしか解からないことを
次々と診てあげ、マーカスは納得して気が晴れたのであった。

マーカスは、お礼に連絡してきた。

あのフランスの女性作家は、OOホテルに泊まっているみたいだよ

ジョージは、次の日彼女に会いにそのホテルへ行くが
留守の為、伝言を書いておいた。

そして、待ち合わせの場所でマリーと再び逢うのだった。

そこには、お互いに引き合う何かが作用している様に・・

 

今回は番外編として、2000年度以降の作品ですが
私が持っていたパンフから、記しておきたい映画でしたので
特別に綴ってみたものです。
私にとって、このようなストーリーはとても興味がありまして
また別の作品があれば同じ様に番外編として記してみたいと
思っております。

今回のこの作品は、一度観ただけでは解からないかもしれません
特に最後のシーン、一目会っただけなのに何か惹かれて
どうしようもなく会いたくなる2人

私も何度か観て、やっと何故出逢ったばかりの2人が急に結ばれるのか
なんとなくですが、解ってきます。

人間も動物たちと同じように、生まれたときから終わりに向かいますが
それは、どんな人にも平等に訪れるものです。

日頃深く考えてはいないことですが、このような作品を観ると
今生きていることが、かけがいのない素晴らしいことだと思えるはずです。

生きているうちに、なにができるか、それを大切に思いましょう!
その体に居られるうちが、その舞台に居られるということなのですから・・。

*   *   *

今回もご一緒に追想いただき、誠にありがとう御座いました。