意味が深すぎて一度の鑑賞では理解できない物語「クラウドアトラス」

『 クラウド アトラス 』
CLOUD ATLAS

2012年 アメリカ ドイツ 作品

こんなに何回も観なければ理解出来ずらい作品は、私は初めてでした。
なんて深みのある物語なのだと思うと同時に、普通の映画鑑賞感覚では
感想が述べにくいものだとも思いましたね~!

時代の違う6つの舞台で、同じ人物であろう役柄が姿を変えて互いに関わり
あっていく。そんな複雑で理解に時間がかかるストーリーなのです。

話の途中途中で、時代と主人公が変わってしまうので、その構成も難しく
何を主に視点をおいて観ていれば良いのかも難しいところでした。

輪廻転生」というものをテーマとして感じさせられる作品なのですが、
はっきりとそれがあるということを訴えているわけではありません。

同じキャラクターで姿を変えて登場し、解かり易くしているところですが、
本当の輪廻転生であれば、姿形も全く違うものなのでしょうね。

トム・ハンクスも最初から最後まで、様々な時代に様ざまな姿で登場しています。
難しいのは、その役柄で行うことが来生でどんな意味を示すのかということ。

悪いことを行った時代もあるし、良いことを行った時代もあるし、その事と次の
時代に生まれたことが、どのように関係してくるのか、いまだに難しいですね~

この言葉が何となく意味を伝えてくれているヒントになると思いますが、
それでも、深すぎて難しいんです。

[世界も人の心も、目に見えない何か同じ力で動いていること]

キャスト

ザックリー役      トム・ハンクス

ユーイング       ジム・スタージェス

ソンミ         ペ・ドゥナ

フロビシャー      ベン・ウィショー

シックススミス     ジェームズ・ダーシー

フックス        ヒュー・グラント

ルイサ         ハル・ベリー

スタッフ

製作        グラント・ヒル、トム・ティクヴァ

監督        ラナ・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー

脚本        トム・ティクヴァ、アンディ・ウォシャウスキー

撮影        ジョン・トール、フランク・グリーベ

音楽        トム・ティクヴァ

原作         デイヴィッド・ミッチェル

それではここで、あらすじを簡単に。

【あらすじ】簡単に追想

1849年

弁護士ユーイングは、義理の父ムーア氏の派遣で太平洋諸島へ行っていた。
ユーイングは、病気にかかって隔離されて医者にかかっていた。
ある時、ユーイングは船で一人の奴隷黒人と出会う。
欲望にかられた医者に、ユーイングは毒を貰うが奴隷の黒人に助けられる。
そして、無事に愛する妻のいる故郷へ帰れたのだった。
そして、妻と共に解放運動を行うことにしたのであった。

1936年 ケンブリッジ

同性愛のシックススミスと別れて旅たったフロビシャー
有名音楽家ビビアンスミスのもとへ、弟子入りに行く。
フロビシャーが1つの新曲を作曲した。
クラウドアトラス 六重奏
この傑作を取られないように、去ろうとするが
指名手配されてしまい、逃げ迷うフロビシャー。
ひたすらに曲の仕上げを目指したフロビシャーは、ついに完成させた。
そして、シックススミスへの手紙と共にバスタブで世界と別れを決めた。

1973年 サンフランシスコ

女性記者ルイサは、停止したエレベーターで
シックススミスという博士に出逢う。博士は昔愛したフロビシャーと同じ
生まれながらの箒星のアザが肩に付いているのを見つける。
後日、ルイサの所へ博士が連絡するが、暗殺者によって博士はやられてしまう。
ルイサは、ある曲に惹かれてレコード屋を探す。ある巨大組織の取材で
アイザックという学者に出会うが、彼もまた秘密を守るために消される。
そして、ルイスも次にターゲットとなるのだった。
ジョーという父の戦友が現れて、殺し屋から助けられた。

2012年 ロンドン

編集者ティモシーはパーティで、作家のダーモット
著評家フィンチをビルから投げるのを見る。殺人のダーモットで彼の著書は
バカ売れし、ティモシーは大金を得るがダーモットの手下に捕まった。
兄のデニーへ援助を頼みに行くが、騙されて施設へ入れられる。
仲間と計画して逃げだす。そして昔の恋人の元へ。

2144年 ネオ・ソウル

ファブリカント(給士用クローン)として
存在しているソンミは、最後の尋問を受けていた。
反逆を行った一人の仲間を失った。
ある時、革命軍のヘジュという男が現れ、ソンミを連れ出してくれる。
そのソンミには、首に箒星のアザがあった。
ソンミは、ヘジュから沢山のことを教わった。純血種とファブリカント
の違い、そしてクローンの処理も明かされた。
そして、ソンミはこの真実を出来る限りの世界へ訴えに回った。
しかし、ヘジュと革命組織は政府組織と交戦するが、制圧されて
ヘジュも倒されてしまう。
そして、ソンミも。

世界崩壊後、106度目の冬

ザックリーは 幻想の悪魔からコナ族に襲われる
息子達を助けずに隠れているよう勧められ、ただ見ているだけだった。

文明が発達している国から、訪ねてきた一人の女性メロニムに逢う。
あまりにも文明が違いすぎて、村の者達には話が解からなかった。
原始的な生活をしている彼らにとって、ソンミ様という神の信仰があった。
ザックリーは姪のキャットキンの病気を治す代わりに、マウナ山へ案内を
すると約束する。
旧文明が滅びた原因は、「果てしない欲望」だったとメロニムは言う。
ソンミが、過去に存在した一人の人間だったということも知る。
この世界はもはや危うく、ここから脱出しなければならない。

そして、ザックリーはメロニムと共に新しい世界へ移ったのであった。

—-各世代の残した言葉のまとめ——

我々の人生の選択は、量子の軌跡の様に
瞬間ごとに意味つけられ 様々な人生が交差する
その瞬間、それぞれの出会いが新たな方向性を示す

命は、自分のものではない。
誕生からその体の終りまで
すべての人は、他の人と繋がり
過去も現在も
全ての善意が、悪意が
その先の未来を造るのです。

貴方は信じているのですか? 天国や来生などを。

私が思う事は、死は扉にすぎず、
閉じた時、次の扉が開く 天国とは 次の扉が開くこと
そこには、彼が待っているんです。」

この作品は、本当に意味深きものになっていますので、理解するには
何度もくまなく観るしかありません。
しかし、観るたびに新しい発見があり、新しい考え方が出て来ます。

輪廻転生」ということは、はっきりと言っていませんが、
人間は何度も同じ事を繰り返す」という何かヒントを訴えている
そんなことも心に残るものであります。

それぞれの時代場面で、登場する人物が感じ言うことは共通している様な
そんな印象が強く感じさせられるものです。

深すぎて解からない方も多いと思われますが、それぞれ観た方の印象も
また違ってくるのでしょう。

遠い未来になっても、人間は「人生の終った先」を解明できることはないのでしょうか?

こんなに深すぎる意味のありそうな作品は、私にとって最初で最後になるかも
しれませんね~! そう思わせる映画作品だったのです。

*                    *                      *

今回もご一緒に追想いただき、誠にありがとう御座いました。

(*今回も一部、スクショを使用しております)

スポンサーリンク
Hulu

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする