時は取り返しのつかない無情さであると知る!「キャスト・アウェイ」




『 キャスト アウェイ 
– CAST AWAY –

平成12年  2000年 アメリカ 作品

この作品の監督ロバート・ゼメキストム・ハンクス
「フォレスト・ガンプ 一期一会」で見事な作品を制作しましたが、
この2人のコンビが今回もタッグを組んで、作り上げた
2000年度の優秀作品なのでした。

トム・ハンクスは、映画監督としても作品を作っていますが、
主演した映画で、ゴールデン・グローブ賞やアカデミー賞など
数々の主演男優賞を受けた優秀な俳優ですよね~!

私も彼の主演映画の見事さを幾つか知っています。
スプラッシュ」から「フォレスト・ガンプ」そして
スピルバーグとの「プライベート・ライアン
前記の「グリーンマイル」も素晴らしい作品だったと思います。

人間ドラマというか、人生の歩みなどの内容のストーリーが
彼には主演ピッタリだと思います。

今回の撮影で苦労しただろうと思う点は、大波に向かう場面だったと
想像できますが、トム・ハンクスの迫真の演技のため
彼に20kg以上も減量をもたらしたという方が
さらに凄さを感じさせられましたね~!

どんなシーンでもリアルさを追求する、この2人のコンビは
最強の映画製作者と言えるのではないでしょうか。

キャスト

チャック役      トム・ハンクス

ケリー        ヘレン・ハント

スタン        ニック・サーシー

ベッカ        ジェニファー・ルイス

メイナード      ジェフリー・ブレイク

ユーリ        ピーター・ボン・バーグ

ジェリー       クリス・ノス

 

スタッフ

製作総指揮     ジョアン・ブラッドショー

監督        ロバート・ゼメキス

脚本        ウイリアム・ブロイルス Jr

撮影        ドン・バージェス ASC     

音楽        アラン・シルヴェストリ

それではここで、あらすじを簡単にパンフレットから見てみますね。

【あらすじ】簡単に追想

チャック・ノーランドは、メンフィスに本社を置く宅配便フェデックスの
システムエンジニアである。

配送時間の短縮のための指導に、モスクワの地を訪れていた。
帰国の便で、同僚のスタンの妻が深刻な病状と聞かされ
急に恋人のケリーのことを気にかけた。

メンフィスに帰るとすぐに、ケリーに逢いに行った。
クリスマスプレゼントを交換したが、ケリーはチャックからの
小さな箱のプレゼントを開けなかった。

すぐに戻るよ!」
とチャックは南米行きの飛行機に乗った。

離陸して間もなく、太平洋上で飛行機は調子が悪くなり
ついには墜落してしまうのである。

嵐の海の中、チャックは洋上に漂い、飛行機が沈むのを見た。
それから必死に泳いでいたが、そこからは気を失っていた。

どのくらい経ったのだろう。
気が付くと、ある島に流れ着いていた。

誰か!助けてくれ~!」

しかし、誰も居なかった。

「HELP!」の文字を浜辺に大きく描くが、波のせいで消えてしまった。

浅瀬に漂着していたのは、パイロットの遺体だった。
その遺体から使えそうな懐中電灯を見つけ、彼を埋葬した。
夜になって、懐中電灯をケリーの写真に当てた。

次の夜、遠くに船の明かりが見えて必死に叫んだが、行ってしまった。
壊れかけた救命ボートで助けを求めて、漕ぎだしても荒波に呑まれた。
足にもひどい怪我をしてしまった。

しばらくし、沈んだ飛行機からの漂着荷物をいろいろ開けてみた。
アイススケートのエッジをナイフ代わりにして使ってみた。
しかし、荷物の中で1つだけ「天使の羽根のついた箱」だけは開けなかった。

チャックは、火を起こしてみようと思ったが
手がボロボロに傷ついてしまい、腹立たしくバレーボールに怒りをぶつけ
血でボールに絵柄の様なものが付いた。

淋しいチャックは、そのボールに名前をつけて話かける。
名前もウィルソンとした。

自分で火を起こす事ができた時も、その喜びをウィルソンに話していたのだ。

こうしてチャックの長い無人島生活が始まったのである。

時は過ぎ

それから4年もの歳月が経過していた。

チャックは。まるで原人のような姿になっていた。

ある時、漂着してきた簡易トイレの壁面を見て
筏が作れるのではと思いつく。

何日も念密に設計を考え、確実に丈夫なものを作り上げていく。
バレーボールのウィルソンに相談しながら・・

ついに作り上げた筏を出港させる時がきた。
この島ともお別れだ。

大波を乗り越えて、4年もの歳月を過ごした島が小さくなっていく。
広い広い海を漂い、巨大なクジラにも遭遇した。

嵐が海にやってきた次の朝、気が付くとウィルソンが居ない。
ウィルソン~!何処に行ったったんだ~!」

筏からだいぶ流されてしまったウィルソンを見つけたが
離れ過ぎて捕まえることができなかった。

チャックはウィルソンを失った悲しみでいっぱいだった。
そして、幾日か漂った日

チャックを載せた筏が、大型貨物船と遭遇し助け出されたのだった。

それから、 4週間後

チャックは、メンフィスに向かう機に乗っていた。
ケリーに会えるかな?」

チャック、ケリーはもう忘れるしかないんだよ・・
君は4年前に葬式をしてもらったんだよ・・

4年の歳月は、本当に変わっていた

ケリーはその後、結婚し子供もいた。

チャックが生きていたなんて、彼女は大きくショックを受けたよ
どうしたらいいか、分からなくなってね・・

チャックは、帰国パーティに招かれた日
便利な部屋の明かりスイッチや、ライター、蟹の足のご馳走
無人島での生活を比べて想ってしまった。

夜、タクシーでケリーの家に逢いに行った。
本当にお別れを決めにいくつもりで。

この車は、貴方のよ!これに乗ってって!」

すぐに戻るって言ったのに・・

さようなら・・

*    *

チャックは、無人島で漂着していた荷物の1つ
最後まで開けなかった箱を宛先に届けに行った。

留守だったので、置き手紙を書いて置いた。
この荷物のおかげで、僕は生き延びることができた
 のかもしれないです。ありがとうございました・・

十字路の交差点で、地図を見ていた時
道を教えてくれた通りがかりの女性がいた。

去っていくその車の後部には、二つの天使の羽根の絵が描かれていた。

 

いや~!時は無情ですなぁ~!
過ぎ去った時は、取り戻しがきかないのですよ。

あの時、こうしていれば、ああしていれば・・
それは無理な話で、そんな事はいくらでもあります。
生きている間、取り返しのつかない事は。

その時、自分に与えられたシナリオは、いた仕方なく
その通りで、それが避けられない運命というものなのでしょう。

最後に主人公が便利な世界に戻って来て、無人島の生活を想い出す
様は、何とも皮肉な感じに思ってしまいましたね~!

自分の力で火を起こした時の喜びは、どんなに嬉しかったでしょう!
我々は、なんと便利な生活の中にいるんだろうと
その有難さを知るべきなのかもしれません・・

*   *   *

今回もご一緒に追想いただき、誠にありがとう御座いました。