それを解読できても.決して防ぐことはできない運命「ノウィング」




『 ノウィング 』
– KNOWING –

2009年 アメリカ作品

世界の様々な惨事の預言と、地球の終焉を記された数字暗号
たとえそれを解読したとしても、決して防ぐことはできない。
そんな厳しいシナリオとなっている映画なんですね~

預言書というものが、1999年にいろいろ騒がれたものです。
ノストラダムスの大予言など有名ですが、解釈が違っていたのか
終焉といわれていた世界は、いまだに続いております。

このような意味の解からない、暗号のような文字数字の配列
とても人々に不安を抱かせるものですよね~

しかし、この世は不思議なことも沢山存在するもので
先に起こる出来事を、言い当てるものが居ても
おかしくないと思います。

偶然にできたといわれる、この我々の生きている場所
青く美しい地球も、何億年も先には寿命も訪れるでしょう。

この物語は、最後にハッピーエンドで終わるシナリオには
なっておりませんが、それをどう思うかは人それぞれに
違うかもしれません。

この世に起こりうる様々な不思議な出来事について書かれた作品、
私は特にそういったシナリオが好きでしたので、番外編として
今回も記しておこうと思いました。

また、ニコラス・ケイジの主演作品で、一番良かった映画では
ないかと思っております。

  キャスト

ジョン役      ニコラス・ケイジ

ダイアナ      ローズ・バーン

ケイレブ      チャンドラー・カンタベリー

ルシンダ      ララ・ロビンソン

フィル       ベン・メンデルソーン

グレース      ナディア・タウンゼンド

 

 スタッフ

 

製作      アレックス・プロヤス
        トッド・ブラック
        ジェイソン・ブルメンタル
        スティーブ・ティッシュ

監督      アレックス・プロヤス

脚本      ライン・ダグラス・ビアソン
        ジュリエット・スノードン
        スタイルズ・ホワイト

撮影      サイモン・ダガン

音楽      マルコ・ベルトラミ

 

 

【あらすじ】簡単に追想

50年前、アメリカのある小学校で式典が行われる。
それは、50年後に開けるタイムカプセルを埋めるものだった。

その中の生徒で、ルシンダという女の子がいた。
彼女は、何者かの声が聴こえて助けを求めていた。
そして、ルシンダの書いた不思議な文字もカプセルに
入れられた。

*  *

50年後、同じ小学校に通うケイレブは、母を近年失っており
父のジョンと2人暮らしだった。

ジョンは大学の講師で、宇宙物理学を教えている。
近年妻を失ったジョンのショックは、いまだに消えていなかった。

ある日、小学校で50年後のタイムカプセルを開ける式典で
ケイレブは不思議な数字の配列が書かれた手紙を手にする。

息子ケイレブが持ちかえると、ジョンはその不思議な配列の数字を
見て、解読しようとした。

すると、ニューヨークテロの事件があった事と何か関係すると
気付き、配列を次々と調べていった。

それは、世界中で起こった悲惨な事故のことを訴えるものだと
解読に成功したのだ。

翌日、友人へ伝えるが信じてはもらえなかった。
ジョンは、50年前にこの手紙を埋めたルシンダの事を聞くため
当時の先生へ訪ねていった。
しかし、ルシンダはすでに亡くなっていた。

ある日、ケイレブは知らない人に1つの黒い石をもらう。
ジョンは、ケイレブを迎えに行くが渋滞にはまり
そこで不明の数字は、実は座標を意味していると知る。

そこへ突然、飛行機が墜落してきたのだ。
ジョンは急いで救護へ向かうが、この偶然にショックを受ける。

数字が訴えていた、次の惨事をぴったりと当てたのである。
友人が駆け付けて訪ねてきた。

あれは、あの数字は緯度経度を表していたんだ!」

しかしジョン、もう関わらない方がいいよ!」

と、友人はジョンに警告した。

その夜、ケイレブの部屋に見知らぬ男が入って来て
窓の外に「終りの状態」を見せて消えたいった。

ジョンは、50年前この手紙を書いたルシンダの娘ダイアナ
その娘に偶然を装い、逢いに行く。

逢いに来た理由を彼女に伝えると、拒否反応をされてしまった。
君のお母さんの予言が、本当の事になっているんだよ!」

ジョンは、仕方なく妹に息子ケイレブを預けて、次の予言である
ニューヨークの場所へ自ら確認のために向かった。

その場所は、電話で封鎖してくれと伝えたにもかかわらず、
多くの人々が集まっており、自分で惨事を防ぐため
地下鉄で怪しい男を見つけて追いかけた。

その時、反対側に走ってくる地下鉄が脱線を起こし
停車している列車のホームへ突っ込んできたのだ。

それは、大変な地下鉄の脱線事故だった。
この惨劇は、やはりジョンにも防ぐことはできなかった。

次の夜、ダイアナが娘と一緒に家に訪れ
一緒にダイアナの母ルシンダの住んでいた家へ
何かヒントになるものはないか調べに行く。

廃墟になっていた家を調べると、寝室に大きなヒントがあったのだ。

これが、伝えたかった最後の答えだ!」

その時、車で待っていたケイレブの鳴らす車のホーンに
急いでジョンとダイアナは車へ。

あの人たちが、一緒に行こうと言って現れたんだ!」

辺りをみると、彼らはもう居なかった。

ジョンは翌日、友人へ再び逢いに行き
大きな答えを告白したのだ・・

太陽のスーパーフレアによって、地球生物は終わるんだ!」

どうしたら、この地球を救えるんだ?」

なぜ、俺に これを解からせたのだろう・・

ジョンは、学校の地下室でルシンダが書いた文字に
大きなヒントがあるかもしれないと思った。

ジョンを待っていられないダイアナは、娘アビーとケイレブを
車に乗せて、洞窟へ避難に向かうが

途中のガソリンスタンドで、子供たちを車ごと何者かに奪われ
急いで追いかけたのだが、交通事故にあってしまった。
ジョンが着いたときは、ダイアナはもう遅かった。

子供たちを追いかけて、解明した座標の場所にたどり着くと
そこにケイレブとアビーが、うさぎを抱いて現れた。

 

あの人たちと行かなければ・・

私たちを救ってくれるんだって!」

その時、大きな光の物体が降りて来て、

「選ばれた人だけ、救われるのだ!」

ケイレブ 元気でな! さぁ行くんだ・・

別れをしのいで、ジョンはケイレブを見送っていた。

 

気がつくと、ジョンは黒い石の地面に寝ていた。

都市は混乱し、人々が逃げ場所を探して彷徨っていた。
父と母の家へ辿り着くと、家族で抱き合った。

そして、大きな太陽フレアが街を飲みこんでいく。
地球の表面は強い太陽放射によって焼かれていった。

その頃、ケイレブとアビーは新しい場所を踏んでいた。

 

 

アメリカ映画なので、最初に観た時はハッピーエンドになって
終わるんだろうなと思っていたのですが、今回は意外にも
そういう感じではなかったですね~。

もっとも 選ばれしもの達にとってはハッピーエンドとなって
ラストシーンに描写されていますけれども・・

それにしても、2000年代の映画はCG技術の進歩によって
あの墜落場面や、地下鉄事故のシーンなど本当に
よく作られていましたね~!まったくあっぱれな感じでした。

シナリオも良く出来ていたと思います。
数字の列が日付と被害者数を表しているだけかと思いきや
緯度と経度 発生する座標まで表す数字であるところは
良く考えられていたと痛感致しました。

*   *   *

今回もご一緒に追想いただき、誠にありがとう御座いました。

(ちなみに、今回も一部スクショ画像を使用しております。)