切ない感動物語に涙「ラスト・コンサート」パメラ・ヴィロレージ主演




「ラストコンサート」

昭和51年 1976年 ロードショー

少年ながらも、切ない感情にさせられ何度も観たくなった
そんな映画だったと記憶にあります。

思春期の少年にとっては、特にワクワクドキドキする様な
ビキニの可愛い娘ちゃんが出演するわけでもないし
ムラムラとくるシーンがあるわけでもないので、
男友達と一緒に観に行くという映画ではありませんでしたね。

その頃って、そっち系も大変興味があるんですが、それとは反対に
綺麗な「恋愛物語」っていうのも男のくせに真面目に心にくるんですよね~!

でも女の子みたいな「ロマンチックさ」を恥ずかしく思うもので
独りで密かに観に行くという感じでしたね~。

この映画のストーリーはそんな「ロマンチックさ」そのものでした。
少年の私は、最初は主演の綺麗な女優が目的で観に行ったと思いますが、
悲しい結末の切ない思いを感じて、その物語自体も気に入ってしまった
ということを想い出しました。

主演女優の「パメラ・ヴィロレージ」も憧れの綺麗なお姉さんで
この物語も「ロマンチック&切ない」で、それはそれは
少年の心に深く入り込んできたものでしたね~!
また、そのテーマ音楽もストーリーに一体して脳裏に残るものでした。

それでは、懐かしいこの映画の物語を
このパンフレットを見ながら追想しますかね。

[簡単に あらすじ]

舞台はフランス。かつて作曲家として成功を味わったこともあるが、
今の境遇に暗い表情のリチャードという中年男が診察を待っている。

そこへ突然話しかけてきた純粋そうな娘ステラパメラ・ヴィロレージ)がいた。
リチャードは医師に父親と思われ、彼女の余命と病名を明かされる。

だが今は心に余裕のないリチャードは他人の事まで手が回らないと
忘れようとした。バスで再び会ったステラはリチャードへ楽し気に話しかけてきた。

母を亡くし、父を探しているというステラに、リチャードは心が動くのであった。
病気の事も余命の事も彼女は分かっているのだろうか。

リチャードはステラを放っておけなくなった。食事を一緒に行くことになり、次第に
心が打ちとけていく。そしてステラの父親を見つける手伝いをすることになる。

探していく途中、ピアノをひくリチャードを見て ステラは彼の辛さを感じた。
パリに父親がいるという事が分かりステラは向かうが、そこはすでに別の家庭で
幸せそうな父親がいるのであった。ステラは涙をこらえて去ることに。

そこへリチャードが迎えに来てくれたのだった。
二人はモンマルトルに小さな部屋を借り、幸せな時が流れていく。

作曲に励むリチャードをステラは見守り、リチャードの夢は
ステラの夢になっていた。そして、ついにリチャードの曲が交響楽団にて
演奏されることになった。しかし、ステラの余命が迫っていたのです。

入院となったステラはリチャードへ小さな箱を渡す。リチャードが買ってくれた
白い花のドレスを着てコンサートに行きたかったと話すステラ。

当日、コンサートに連れて行ってくれるとリチャードの知人が駆け付けた。

ステラは最後の力を振り絞り、コンサート会場へ。そして彼の晴れ姿を
舞台の袖で見つめると喜びの笑み、そして静かに永遠の眠りへついた。

– 完 –

いや~! 良かった。

大人になって様々なものを見てくると、
「こんな物語、ありきたりのものだよなぁ・・・!」なんて思う様になるでしょ。
でも、この頃は純粋な少年(男の子)ですから、そんなこと思いません!

まだ、素直に感動とかしてジーンとくるんです。
ステラという娘が愛おしくなっちゃうんですよ!

それにしても、ステラ役(パメラ・ヴィロレージ)可愛いくて美人でした~!
また、この物語のステラ役にピッタリだったと思いますね。

そして、もう一つ。背景に映し出されたフランス・モンサンミッシェル
ここは、この映画で行きたくなった場所でもあります。
(当時、この映画で知ったという方も多かったでしょう)

以前、フランスへ行ったことがあるのですが
残念ながら、モンサンミッシェルへ行きそこなったのでした。

ぜひ、余命が訪れる前に 一度は行きたいと今でもずっと
忘れてはいません。

懐かしい映画は、同時にあの頃を想い出させますね~!
あの頃の自分、家、家族、学校、友達なども

*   *   *

今回もご一緒に追想いただき、誠にありがとうございました。