当時のファン期待通り凄く面白いシナリオだった「ターミネーター2」




『 ターミネーター2 』
TERMINATOR2 Judgment Day

平成 3年  1991年 アメリカ作品

1984年の「ターミネーター」から6年経って製作完成されたこの続編。
やはり、1作完結のつもりだったらしい前作はB級映画として製作されて
いたが予想以上に世界中でヒットした為、続編を製作したかったらしいですね~

しかし、なかなか製作を決行できなかった事情もあり、期待されていた続編は、
6年の歳月が経過してしまいました。

でも逆に、その6年もの期待期間がさらに大ヒットとさせてくれたのかも
しれませんねぇ~!
映像技術は進み、SFXという当時の最新技術を使用できたというのも
この続編作品に必須の映像技術だったのです。

当時の私も、この続編には絶大の期待感がありました。
どんな映画も2作目は、そのほとんどが前作よりも凄い作品に仕上がるものです。

その期待通り、まるで「遊星からの物体Ⅹ」に登場した変幻物体の恐さ
考えうる究極の物体を敵として、登場させてくれていたのでした!

それは、生きている(意思を持つ)「液体金属」という存在だったのです!
その私のSF心が湧き立つシナリオに、本当に興奮したものでしたね~

キャスト

ターミネーター役      アーノルド・シュワルツェネッガー

サラ・コナー        リンダ・ハミルトン

ジョン・コナー       エドワード・ファーロング

T1000型           ロバート・パトリック

シルベルマン院長      アール・ポーエン

マイルス・ダイソン     ジョー・モートン

ティム           ダニー・クックセイ

ダグラス          ケン・ギーベル

トッド・ボイト       サンダー・バークレイ

スタッフ

製作        ジェームス・キャメロン

監督        ジェームス・キャメロン

脚本        ジェームス・キャメロン、ウィリアム・ウィッシャー

製作総指揮     ゲイル・アン・ハード、マリオ・カサール 

撮影監督      アダム・グリーンバーグ A.S.C

音楽        ブラッド・フィーデル 

それではここで、あらすじを簡単にパンフレットから振り返ってみましょう。

【あらすじ】簡単に追想

1984年サラを抹殺するために送られてきた殺人ロボット
ターミネーターは、未来から彼女を守りにきたカイルの抵抗によって
阻む事が出来た。

そしてサラはカイルとの子ジョンを生み育てていたが、あの恐ろしい体験を訴えて
精神病院へ送られてしまっていた。あの出来事から10年経っていた

そして、ある夜 再び街のどこかで閃光がはしった。
あの時と同じように、別々の場所2か所に

未来より転送されてきた1体は、まったく同じ姿をしていたT-800型
そして、もう1体は新型のT-1000型殺戮マシーンであった。

しかし今回送られてきたT-800型には、サラの息子ジョンを守るという
プログラムが組み込まれていた。

それは、未来のジョン自身がT-1000型から守るために送ってきたものだった。
しかし、数段に強力に作られている新型にどこまで抵抗できるか。

2体のターミネーターは、それぞれにターゲットであるジョンを探し始める。
T-1000型は警官の姿になって、T-800型はあの時と同じ格好で。

そして、ゲームセンターにジョンを見つけるT-1000
そこにショットガンを箱に入れたT-800が駆け付け激しい戦闘になる。

スマートな体格のT-1000だが、なんと骨格は無く形状記憶体のように
できており、弾丸は効き目がないのである。

残された方法は、逃げるしかない。ジョンを必死で守りながら逃げる800型
それを執拗に追いかける1000型であった。

バイクの後ろにジョンを乗せ走るが、トラックを使って追ってくるのだ。
街を抜け、用水路を逃げてもまだ追ってくる。

用水路でトラックを爆破させ、1000型を倒したと思いきや
炎の中から1000型は抜け出てきたのである。

ジョンと800はバイクに乗ってその場から逃げることができ
ある場所で、800型からの事情を知る。

過去の自分を守る為、未来のジョン自身に転送されてきたことや、
自分の命令をきくようにプログラムされていることなど。

ジョンは母のサラを連れ出すことを800型に提案。
そして2人は精神病院へ向かう。

その頃、サラは精神病棟を抜け出そうと必死であった。
そこへ現れたのが、あの時と同じ姿の恐怖のターミネーター

サラは腰を抜かし、恐怖を再び味わう。
しかし、息子のジョンも一緒に現れたので
頭が混乱してしまう。

嗅ぎつけていた1000型の姿が、その時
廊下の向こうにあった。

エレベーターで逃げるが、再び執拗に迫って来る1000型
パトカーを奪って逃げる3人を走って追ってくるが
後ろにしがみ付いてきたところをショットガンで打ち払った。

無事逃げることが出来たサラとジョン。ターミネーターから
この原因である「スカイネット計画」について話を聞いた。
この計画を止めなければ、同じ未来になってしまう。

計画の技術者ダイソンを訪ねようと3人は向かうのである。
そして彼を説得し、スカイネット計画を阻止しようと社に乗り込む
が通報によって駆け付けた守備隊の攻撃を受けてしまう。

ダイソンは撃たれ、彼の息が絶えた瞬間に建物が爆破されたが
3人はそこから脱出していった。

1000型はヘリに乗移り、3人を空から追っていき
どこまでも付いて来るのである。

ハイウェイで1000型が乗ったヘリは墜落したが
3人の車も横転してしまった。

別の車に乗り換えて3人が走るのだが、1000型も
トレーラーに乗って追いかけてくる。

800型はトレーラーに乗移り、横転させて溶鉱炉のある工場へ
積んでいた液体窒素が流れ出し、トラックから出てきた1000型は
-250度の液体窒素によって体を凍らせてしまった。

800型ターミネーターは、凍った1000型にショットガンを放ち
一気に1000型は粉々になっていった。

しかし、ここで勝ったかとみえた闘いは 溶鉱炉が破損したため
続いてしまうのである、

溶鉱炉から流れ出した灼熱によって、凍って粉々になった液体金属を溶かし始め
液体金属は元に合体していくと 再び1000型は蘇ったのだ!

鉄鋼工場に逃げ込んだ3人を、1000型は追撃してくる。
とにかくジョンを抹殺するため、変身もしてくるのであった。

800型は新型には、やはりかなわず、とことん破壊されてしまう
サラも抵抗するが、もはやジョンと危機一髪となった。

そこに予備電源で作動し、ベルトリフトで上がって現れる800型
すかさず、砲弾ガンで1000型に大きな損傷を与えた。

1000型はバランスを崩し、下へ落ちて行く。
落ちた下には、溶鉱炉があったのだ。
液体金属も溶鉱炉にはかなわなかった。様々に変身した様相を表し
溶鉱炉の中へ溶けていった

その後、今回の役目を終えた800型は
サラとジョンに別れを告げ、溶鉱炉の中へ入っていくのである。
そして 800型の消えていく姿を見送る二人。

果たして これで世界の未来は変わったのだろうか・・

いや~! やっぱり、2作目って凄い作りになっていましたね~!
敵が強烈な素質の物体、「液体金属」だなんて発想をよく考えたと思いました。
ラストは特に凄く、粉々に散ったのに また熱で水銀の様に集まり復活するとは・・
まったく よく考えてある面白いシナリオでしたよ~!
人間の発想は、本当に限りないんですね~

ちなみに3作目のターミネーターでは、敵は女性型で登場したのですが
2作目の興奮ほどでは無かったと記憶があり、たぶんパンフレットも
買っていないかもしれません。

映画少年だった私の、数ある鑑賞レビューからですが やっぱり
続編というのは、1作目を超える2作目が一番最高に作られており
3作目は、その2作目を超えることは難しいものに感じます。
(3作目や4作目が一番良かったという作品に覚えがないので)

とにかく、この「ターミネーター2」は公開当時1991年のロードショー作品の中で
興行収入および観客動員数とも、ダントツ1位に輝いた作品だという事に納得でしたね~!

*  *  *

今回もご一緒に追想いただき、誠にありがとう御座いました。