
邦題『ファイナル・デッドブラッド』
原題「ファイナルデスティネーション・血統」
(Final Destination: Bloodlines)
2025年のアメリカ映画。ワーナーブラザーズ配給
『ファイナル・デスティネーション』シリーズ14年振りの第6作目
原題のBloodline(家系や血筋など、家族の血統を意味)となっていて、これは全ての始まりとなるシナリオなのです・・。「すべての“死の連鎖”はこの出来事から始まった――」
このシリーズ6作目もスターウォーズ作品と同じように、後から過去の物語を付け加えて考えたのがはっきり分かりますが、1作目から全てここから始まったというシナリオになっています。(でもまぁそれも面白いのですけれど・・)
またこの作品では、第一作目から墓場の係員としてこれまでシリーズに出演してきたトニー・トッドの遺作となったようです。

監督 – アダム・スタイン、ザック・リポフスキー
脚本– ガイ・ビューシック、ロリ・エバンス・テイラー
原案 – ジョン・ワッツ、ガイ・ビューシック、ロリ・エバンス・テイラー
【キャスト】
ステファニー・レイエス – ケイトリン・サンタ・フアナ
チャーリー・レイエス – テオ・ブリオネス
エリック・キャンベル – リチャード・ハーモン
ボビー・キャンベル – オーウェン・パトリック・ジョイナー
ジュリア・キャンベル – アンナ・ロア
アイリス・キャンベル – ガブリエル・ローズ
アイリス・キャンベル(若い頃) – ブレック・バッシンジャー
ウィリアム・ジョン・ブラッドワース(J・B) – トニー・トッド
運命とか宿命とかの映画は昔から本当に興味があって、今までこのシリーズ全て観賞してきました。(もちろんこのサイトの記事にもシリーズのいくつかを載せてあります・・リンクページはこちら→2作目や5作目)
14年前の前回5作目のシナリオも最後は1作目へと繋がるシナリオとなっていましたが、今回はそれよりもずっと前の時代に起きた出来事が今までのシリーズ全てのきっかけとなっていたのだという意味の物語なのです(後付けシナリオで)
↓「ファイナルデスティネーション1作目」

↑の第1作目が2000年で前回の第5作目が1999年の時代設定となっていましたが、今回はもっと先の1968年というそれより30年も前の出来事から始まりますので多少疑問も湧いてきますが、逆に矛盾の広がりも沢山出てきて面白くなってきました。(つまり多くの血筋が出来ていったという意味で・・)*ちなみに今回の作品も世界で大ヒットできたので次の7話も製作予定とのことでまた期待!
とりあえず、そのきっかけとなってしまった今回の映画を始まりから観ていきましょう・・
【あらすじ かんたんに】
時は1968年、アイリスという女性が彼氏のポールとデートに出かけた場所は、その当時に新しく建てられた新型高層タワーの屋上レストランでした。
屋上のデッキで突然彼からのプロポーズを受けると嬉しくなり、それと同時に彼にすでに彼の子供を宿していたことを告白したのだった。すると彼はそれを心より受け入れてくれて、彼女は幸せの絶頂を味わうのだった。
その時ある少年がコインを外へ投げるのが見えた。不運にもその投げられたコインはタワーの換気口から中へ入ってしまい、たまたま換気システムのプロペラに挟まって止めてしまって少しづつ機器に圧力がかかっていく。
その頃、多くの観客がダンスパーティーで踊り飛びはねたりしてガラス張りの床に亀裂を与えていた。(人数オーバーもあってか)
そして同時にあの挟まった1枚のコインによって換気システムの不具合が大きくなっていた。

やがて耐えられなくなったガラスの床は突然崩れ落ち、そこにいたポールや何人もの人々が落下してしまう。慌てた人々は我先にとエレベーターへ駆け寄るが、ガス爆発も起こってレストランは火の海となった。アイリスはかろうじて逃げ切っていたが、必死に逃げる途中でも一人の黒人の男の子を助けるのだった。しかしついに建物は全て崩れ落ち、彼女も落ちて助からなかった・・

そんな現実の様なはっきりとした夢を見るのはステファニーという女子大生。彼女はこの夢を幾度も見ることがあったが、その意味はまだ分からなかった。
実は夢に出てきたアイリスという女性はステファニーのお祖母ちゃんで、夢はお祖母ちゃんの若い頃の姿であった。
久しぶりにステファニーは実家に帰ってお祖母ちゃんの事をいろいろと尋ねるのだが、父も親戚もアイリスについては教えたがらなかったのだ。
しかし叔母さんからアイリスお祖母ちゃんの住所をこっそりと教えてもらったところで、さっそくそこへ訪ねていくのだった。
お祖母ちゃんは夢とは異なり今でも生きていたが、人里離れた場所でひっそりと暮らしていたようだ。門構えが恐ろしく厳重でまるで全ての者を寄せ付けない要塞みたいな所だった。

孫娘だと知ったアイリスは屋敷の中にステファニーを招き、今までのことを語るのだった。実はその夢はそうなるはずだった本来のシナリオであり、私がそれを何故か未然に察知してそうなるはずだったあの大事故を防いだのだと・・しかし、あの後より当時の助かった人々はシナリオ通り順番に死神から付けられ処分されていったのよ・・と。
アイリスはそのシナリオから逃げてきて、そしてそのシナリオを長年の間調べてきたのだと。ステファニーが帰る時、アイリスが今まで調べた資料を渡そうと外へ出るとそこには死神が待っていた。そしてまるでこのチャンスを待っていたかのように、あっという間にアイリスを襲ったのだった。
今まで死神から逃れ生き永らえていたアイリスがついに逝ってしまった為、いよいよここから血統の順番が始まるのである・・。

あの起こるはずだった大事故から30年間、助かった人々は次々と死神に不慮の事故を起こされ消されていたったのだが、アイリス一家は彼女のおかげで孫まで生まれていたのである。
ということは、存在しなかったはずの孫までも死神は順番に襲ってくることになるのだ。そしてこうしているうちにも死神は少しづつシナリオ通りに正そうと始める。
ある時、叔父さんファミリーは庭でバーベキューパーティーを開催していたところ、ステファニーは何かを感じて急いでそこへ向かったが間に合わず、家族パーティの最中に叔父が芝刈り機によって死神に襲われてしまったのである。

叔父さん(アイリスの息子)の次はその子供である長男や次男たちを死神は襲うということを知ったステファニーは、みんなを集めて説得をするのだった。この順番のことをステファニーは懸命に説明するのだが、家族や叔父さんそして従弟まで誰も信じてはくれなかった。
その夜のこと、長男エリックはタトゥーの店へ仕事に出かけて死神の猛攻を受けるが運よく彼はその場を逃れてのだった。ステファニーはエリックを心配したが、彼は何故か助かっていたのでホッとしたのも束の間、妹のジュリアがランニングへ出てすぐゴミ運搬車に入ってしまい死神の餌食となってしまう。

家族で話し合った際に「なぜエリックでなく順番がジュリアになったのか?」を初めて知る。実はエリックは叔父さんの子供ではなく、母親の不倫でできた子供だったのである。つまり血のつながりはなかった意味で助かったのだろうと・・
となれば、次は次男のボビーという順番になり、叔母はステファニーにどうにか逃げ切れないかと相談してくるのだった。
そんな中、アイリスから渡された資料の中に「J・B」という人物の名前が出てきたので、みんなで訪ねて行くことにした。
その人は、順番から逃れて今でも存在しているようなので何か方法を知っているかもしれないと・・

実は「J・B」という老人はあの時にアイリスから助けられた黒人の男の子だった。あれから幾度かアイリスとは手紙のやり取りをしていたらしいが、しかしもう彼も癌によって余命少ないようだった。
「死神から逃れられる方法は二つ、誰かを代わりに逝かせるか、または自ら一度逝って蘇生する(シリーズ2のキンバリーと同じように)かだ」と彼は教えてくれた。
それを聞いたエリックは、弟のボビーにピーナッツアレルギーからアナフィラキシーショックをさせて蘇生させるという案を考え、さっそく病院内で実行しようとするのだった。

しかしそれも巧みな死神の仕業によって、二人共に病院内の機器(MRI)によって悲運な結末を与えられてしまったのである。
こうなったらステファニーとその母親ダーリーン、そして長男チャーリーを連れてアイリスの住んでいた家へ逃げることに・・そこならば順番から逃れて長年生き永らえるかもしれないと・・
しかしアイリスが住んでいた厳重な家には様々防護システムがなされていて、車で侵入するのも厳しかったのだ。門を突き破って入った車は爆発によって横転し、どうにか出てきた母親に死神の仕掛けが襲った。
この時ステファニーは溺れてしまったが、チャーリーの助けによって蘇生したのだった。

こうしてステファニーの蘇生がなされたため、死神から逃れたように思われた二人。
しばらくしてチャーリーが卒業式を迎えたある日、ステファニーへまた嫌な予感が・・
それから間もなく、ある知り合いの人が医師から聞いたことを二人に話したのである。
「チャーリーがあの時、ステファニーの蘇生を施したから生き返ったということだったが、実際はステファニーの体は単に意識を失っていただけだったみたいよ」と・・

その近郊にて、一枚のコインがあるご婦人の財布から転がり落ちていった。コインはどんどん転がっていき、ついには線路の分岐レールに挟まってしまった。
そしてそこへスピードが出ている列車が走ってくると、その列車は大きく脱線しステファニーとチャーリーのいる場所へと向かって来たのだった。
大きな脅威に二人は必死に走って逃げるのだが、極めつけに大きな材木が二人に降りかかったのである・・
—完—

この映画を観てから「宿命や運命」について深く捉えてみたことがあります。人は人生において様々な災難が降りかかってくることがありますが、なぜか偶然にも助かってしまったために今まで生き永らえてきた人、それとは逆になぜか不運な最後を迎えることになる事故や出来事が起きています。
工場の機械に挟まれたり落ちたり、歩道を歩いているのに轢かれたり何かが落ちてきたり、火事に巻き込まれたり、どう考えても全てが不可解な程に偶然過ぎる予測不能の事故(不慮の事故)は、もしかしたらこの映画の様な(死神による整理によって)人知を超えた宿命が正されているのかもしれない・・寿命は病気だけではないのだと・・。
