『 スター・ファイター 』
THE LAST STARFIGHTER
昭和59年 1984年 ユニバーサル 作品
当時SF映画ファンだった少年にとって、このSF映画は本当に夢があり、
まさにワクワクとさせてくれた、そんな作品だったんですよ~
「スターウォーズ」や「エイリアン」「フラッシュゴードン」など様々なSF映画を
観ましたが、この映画が違うところは現実の地球に住む人間が宇宙で活躍するという
現実と合体させているストーリーがワクワクさを増幅させてくれたんですよね~
こういう現実の世界と異次元世界を合体させるストーリーって、本当に面白いと
思いますね~ そしてけっこう映画化作品でヒットするんですよ!
今回のこの映画は、出てくる異星人のキャラクターは「スターウォーズ」の様で
特に面白くはありませんが、一番印象に残っているのは宇宙戦争に地球の青年が
駆り出されていくことと、たった1機で勝利に導いた秘密砲が痛快!でしたね~
また、現実世界に宇宙戦闘機で帰宅するところも、とってもワクワクした
面白い場面だったのを覚えてますよ!
この頃のSF映画に使われ始めていたCGグラフィック技術も、この作品で
頻繁に取り入れられていますが、今観ると初期の懐かしのゲーム映像です。
しかし、コンピュータがまだ普及していなかった時代ですから
当時としては腕効きが集結した凄いグラフィック技術だったのですよ。
キャスト
アレックス役 ランス・ゲスト
グリッグ ダン・オハーリー
マギー キャサリン・メリー・スチュワート
セントーリ ロバート・プレストン
ジェーン(母) バーバラ・ボッソン
ルイス(弟) クリス・ヘバート
ズアー ノーマン・スノウ
スタッフ
製作 ゲイリー・アデルソン、デドワード・O・デノート
監督 ニック・キャッスル
脚本 ジョナサン・ベテュエル
撮影 キング・バゴット
音楽 クレイグ・サファン
CG ジョン・ホイットニー Jr
それではここで、あらすじを簡単にパンフレットから見てみますね。
【あらすじ】簡単に追想
カルフォルニアの田舎町、トレーラーハウスで創られている小さな地域
この公園管理事務所の息子アレックスは、ガールフレンドのマギーと
友人らとピクニックに行く予定だったが、急なトレーラーの停電修理で
夜までかかってしまい、結局彼は行けなかった。
気晴らしに、テレビゲーム「スターファイター」をすると
アレックスの機敏な操作に、最高得点を達成したのであった。
みんなも観に来て大騒ぎ、チャンピオンを称えられた。
しかしその夜、母親から大学の奨学金不可の結果を伝えられた。
ガッカリしたアレックスは、ただ夜空を見上げるしかなかった。
その時、外にあるゲーム機が音を出し異常な雰囲気に。そして
どこからともなく、1台の見た事もない車がやってきた。
アレックスは、物珍しそうに近づくとドアが開き乗りこむことに。
車はアッという間に、宇宙まで飛んで行く。
運転しているのは、セントーリという老人だった。
この老人は、アレックスにこのゲーム機の開発をしたことなどを話した。
宇宙を救う戦士を探すために作ったという。
やがて車は、ある惑星に到着。基地と思われる場所へ入っていった。
車から出たアレックスは、驚いた。
ゲーム機で出てきた戦闘機ガン・スターが本物として、並べられていたのだ。
ここはライロスという宇宙基地。エンデュランという全権大使のもと
宇宙同盟の基地であった。
宇宙の制服を目論むズアーは、エンデュランの息子だったが、
侵略軍コダンと手を組んでしまったのである。
これに抵抗する同盟軍は、ガンスターという攻撃機を操縦できる戦士を
集めていたのだ。
遠い地球にもセントーリは優秀な操縦士がいるかもしれないと
ゲーム機を各地に置いておいたのだった。
ようやく自分が連れてこられた理由が分かったアレックスだが、
見慣れない様々な宇宙人の姿にも驚きばかりで
ゲームと実践は違うと、地球へ帰してくれと戦士を断った。
仕方なくセントーリはアレックスを地球へ送っていくが
その間に、宇宙基地が狙われてしまっていた。
コダン艦隊から攻撃された宇宙基地は、ほとんどの戦闘機を失う。
残ったのは、僅かな戦闘機しかなかった。
地球へ戻ったアレックスは、自分のベッドに誰かいるのに驚く。
アレックスそっくりのアンドロイドだった。
セントーリに引き取ってもらおうとした時、何者かがアレックスを殺そうと
待ち構えていた。ズアーが送り込んだ殺し屋エータ星人の怪物だった。
セントーリは身をもってアレックスを助け出したが、撃たれてしまった。
アレックスは、このままでは地球も危険だと決心し
スターファイターで闘うしかないと思った。
セントーリは、どうにか宇宙基地へアレックスを届けると倒れてしまった。
僅かに残った基地には、整備士グレッグとガン・スターだった。
アレックスを乗せたガン・スターでグレッグは練習させる。
操縦はゲームで観たものと全く同じだった。
その頃、再びアレックスを追って地球へ送り込まれるエータ星人。
マギー達とキャンプへ行ったアレックスの身代わりロボットは
その正体を殺し屋に偽物と知られてしまうが、後を追いかけ
自ら殺し屋の機体にぶつかって報告されてしまうのを阻止した。
コダン艦隊は、宇宙同盟は壊滅したと油断していた。
そこへ突っ込んでいったアレックスのガンスター。
まさに油断に奇襲攻撃である。
ゲーム感覚で次々と敵を倒していくアレックスだった。
しかし、ガンスターは味方もいない1機のみ
多勢な敵機についに囲まれていくのであった。
グレッグはアレックスに秘密兵器を教えた。
これはゲームにはなかった最終兵器OB砲「デス・ブロッサム」である。
「もう少し、囲ませて引きつけるんだ!」
だたの1機と見下し、敵機は周りを囲って迫ってきた。
「今だ!」
アレックスは最終兵器のボタンを押すと「デス・ブロッサム」発動した!
機体はその場で、玉の様に回転し始め全ての方向へ砲弾を発射!
またたく間に、囲っていた敵機は全て撃ち抜かれて一気に全滅したのであった。
砲弾が終り、回転が終了するとアレックスは
周りに敵機が居ないことに驚いたのだった。
その時、母船が近づいてきた。
大きな燃料を使ってしまったガンスターは起動しなかったが、
グレッグは僅かな電力装置を繋げてガンスターを起動させることができ
母船に最後の攻撃ができたのだった。
無事に基地へ帰還できたアレックスは、惑星の民衆に称えられ
逃げたズアーの反撃に備え、残ってくれと頼まれる。
アレックスの姿を呼ぶ母親の声に、マギーは空を見上げていた。
そこへ光る物体が夜空から降りてくる。
それはアレックスの乗ったガン・スターだった。
みんなその宇宙船の到来に驚いて出てきた。
マギーだけは、アレックスの事を聞いていたので独り宇宙船へ近づく。
上からエレベータで降りてきたのは、アレックスの姿だった。
みんなが驚き近づいて来ると、グレッグも降りてきた。
「貴方の息子さんは、宇宙を救った英雄ですよ!」
アレックスの周囲の人たちと挨拶したグレッグは、「もう行くぞ!」と。
マギーを迎えに来たアレックスだったが、まさか宇宙へとは。
一旦諦めかけたマギーだったが、さよならとアレックスの姿に
「アレックス、待って」と、一緒に旅立つことを選んだのである。
アレックスの弟ルイスは、ゲーム機を見ながら叫ぶと
ガン・スターは夜空に向かって去って行った。
完
いや~! 夢があった映画だったんですよね~!この作品は。
少年にとっては、ワクワク胸が躍るストーリーでしたから。
でも何か歳をとっても、こういう夢のある物語には良さを感じますね~
女性はどうか判りませんが、男ってこういうの好きなんですよね~
何歳になっても、少年の時の心は残っているものだと思いますよ。
今回のこの作品の大きなポイントは、宇宙での戦闘場面に
当時、最新だったCG映像技術を取り入れたものだったのでしょう。
今観ると、物足りない印象かもしれませんが
ミニチュアを使った時代を考えると、かなりの進歩だったのですよね。
* * *
今回もご一緒に追想いただき、誠にありがとう御座いました。