逝く定めは変えられない?映画「ファイナル・デスティネーション2」




逝く定めは変えられないのか?

映画「ファイナル・デスティネーション-2

原題・デッドコースター

2003年 アメリカ

ファイナル・デスティネーション(2000年度作)の続編

シナリオによって決められているはずの「寿命」が、「デジャブの様な予知感」によって変えられてしまった時、そのシナリオに命じられた「死神」は ゆっくりと順番通りに近寄ってくる・・どこからともなく小風が吹いてきて・・

不気味かつ衝撃的な展開で大ヒットに繋がった前作から、また新たな主人公の「予知感」から物語が始まります。

「ファイナル・デスティネーションシリーズ」の2作目となりますが、特に今回この作品を抜粋したのは1作目と深い繋がりをもっていたことが、この物語の途中で衝撃的に分かるからでした。

前作と同じく、大事故の予兆を知った今回の主人公と助かった何人かの者。あの180便の出来事をニュースでも知っていたが、最初は全て偶然的なことだと思っていたのです・・。

Staff

監督  デヴィッド・エリス

製作   クレイグ・ペリー、ウォーレン・ザイド

脚本  エリック・ブレス 、J・マッキー・グルーバー

撮影  ゲイリー・カポ

編集  エリック・A・シアーズ

音楽  シャーリー・ウォーカー

Cast

キンバリー   A.J.クック

クレア     アリ・ラーター

トーマス巡査  マイケル・ランディス

火葬場人    トニー・トッド

ユージーン   T.C.カールソン

ローリー    ジョナサン・チェリー

キャット    キーガン・コナー・トレイシー

ノラ      リンダ・ボイド

ティム     ジェームス・N.カーク

エバン     デイビッド・ペッカー

それでは早速、この映画のパンフレットを見ながら物語を振り返ってみましょう!

【あらすじ・簡単に】

キンバリーは夜中にふと目を覚ますと、テレビで「180便の生存者が次々と不可解な終わりを迎えた出来事」を語る人物が写っていた。

翌朝、キンバリーは友人らとデイトナビーチへ車で出かける日だった。友人を3人乗せて車は向かう途中、ハイウェイの信号で止まった時のこと。

彼女は大事故を起こし、そこに走っていた車に乗った人たちとも全員が巻き込まれてしまうという予知夢を、一瞬の間に観たのだ!

それは木材を積んだ大型トラックから結束が外れ、道路に散らばった大きな長い丸太によってハイウェイは地獄となった光景だった。

キンバリーは車を横に止め、後続車をハイウェイへ入れない様にした。そこへたまたま居合わせた警官のトーマス巡査が何事かとキンバリーの方へ。

彼女は必死な思いで「もうすぐ、ここで大事故が起きるのよ!」トーマス巡査に言うと、その原因となったあの丸太を積んだトラックが目の前を走っていった。

そして間もなく、彼らの前で本当に大事故は起こったのだ。するとその後すぐ、キンバリーの車に別の大型トラックが突っ込んできた!

危機一髪のところでキンバリーはトーマス巡査に助けられて無事だったが、トラックに突っ込まれた彼女の車は、友人を乗せたまま爆発してしまった!

警察署で事故に巻き込まれず助かった人らが集められた。キンバリーは「あの180便事故の予知と同じみたいだわ!」と語ったが、みんなは信じてくれなかった。

キンバリーが後続車を堰き止めたおかげで、この大事故から逃れることができた主な人物は7名

最近宝くじに当たったスポーツカーの青年エバン、バイクに乗っていた黒人青年ユージーン、麻薬が離せない青年ローリー、キャリアウーマンのキャット親子で車に乗っていた母親のノラと息子のティム、そしてパトロール中だったトーマス巡査である。

そして 警察署から解放されたこの日、荷物を抱えてアパートに帰ってきた青年エバンに最初の不運が訪れる。


帰宅したエバンは料理をしようとフライパンに具材を入れガスに火をつけた。そして買ってきた腕時計をした後に指輪を排水口に落としてしまい、腕時計をした手で取ろうとしたが抜けられなくなってしまった。

そのうちにフライパンは高熱で炎が立ち上がり、それを消そうとしたが床に落ちて燃え広がる。どうにか手が抜けて外の非常階段を降りたのだが、壊れていた階段の手すりが襲ってきたのだった。

エバンの不運なニュースがTVで放送されると、他に生き残っていたキンバリーと6人にも知り渡った。


不吉に思ったキンバリーは、180便の唯一の生存者であるクレアを探して会いに行こうと思った。

精神病棟に入っているクレアは、今回キンバリーの出来事を聞くと「順番通りにやってくるのよ!」と言う。

最後にはあなたの番が来るわよ・・」と忠告したのである。

?  ?  ?

キンバリーが帰宅すると、トーマス巡査が訪ねてきた。その時、キンバリーだけにハトが騒めく光景がガラスに映る!

順番では、次は親子が危ないかもしれない!」と トーマスに訴えるキンバリー。

二人は急いで親子を探しに向かった。

その頃、ノラティムは歯医者にいた。

ティムが治療していると、治療室の窓ガラスにハトが次々にぶつかってくるのだった。

麻酔ガスをして治療するがハトが待合室に飛び込んできて大騒ぎになり、医師が席を外した間に危うくティムは麻酔ガスで窒息してしまうところだったが、それにはどうにか免れる。

しかし、キンバリーらが歯医者から出てきた親子を見つけたその瞬間、ハトを追い払うティムに工事用重量物の落下が起きて潰されてしまったのである!

 

ショックを受けるトーマスとキンバリーのところへ、精神病棟にいたはずのクレアが現れる。

そして二人がクレアに連れて行かれたのは、ある火葬場だった。

久しぶりだな~ クレア」と、そこの火葬場人が出てきた。

キンバリーは何か助かる方法を聞いたのだが、はっきりとした答えはなかった。

ただ、「バランスを変える新しい命」というヒントだけ与えられた。

また、何故かキンバリーの名前を火葬場人は知っていたのである。

キンバリーは帰りのガソリンスタンドで何かの予兆を感じると、クレアは火葬人が言った「新たな命」というヒントから、あの事故現場にいた妊婦の存在が重要だと分かった。

その夜、生き残った生存者が集まり話をするのだが、信じないユージーンと息子を失った失意のノラは先に部屋を出る。

そしてエレベーターで次の順番となるノラが犠牲になってしまったのだ!

その場を見てパニックになったユージーンは、拳銃で頭を撃とうとしたが奇妙なことに全て不発となった。


妊婦を保護したという警察の連絡を聞き、5人はみんなで向かう。

途中みんなの間一髪助かった出来事を話し出すと、クレアは180便の生存者によって「運命のズレ」が生じたことを知る。

ここにいる全員は、180便で助かったメンバーがいなければ今は存在していないはずだった。

つまり、180便で助かったメンバーがここにいる全員の寿命にズレを起こしたのである。

間もなく突然に車がパンクを起こし、ある資材置き場に突っ込んでしまった。


後部座席にいたユージーンがケガをし救急車に運ばれていったが、運転席で木材に挟まれていたキャットは助け出される時にエアバックの爆発でパイプに刺さってしまう。

その時キャットのタバコが下に落ちて、風に吹かれて車から漏れたガソリンに引火。爆発によって吹き飛んだ針金がローリーを襲ったのである。

?  ?  ?

その頃、妊婦のイザベルは警官によって病院へ到着していた。

キンバリーとトーマス、クレアは急いでイザベルの運ばれた病院へ向かったが、また途中でキンバリーは予知夢を観るのである。

病院へ着くとキンバリーは無事に出産するイザベルを確認できて喜んだが、想い出すとイザベルは関係がなかったことに気づくのだ。

そこでクレアはユージーンの病室へ向かうが、部屋に入ると同時に漏れていたガスで部屋ごと爆発してしまう。


キンバリーはその時、ついに予知夢の意味が解った。

私が一度受け入れるのよ!」と、突然 救急車を運転して湖に突っ込んでいった。

トーマスは急いで追いかけ湖へ潜り、どうにかキンバリーを助け出したのである。

キンバリーは一度逝って生還となり、命が一新したのである。

トーマスとキンバリーはある日、あの資材置場の持ち主からバーベキューに招かれる。

しかし、あの悲惨な最後を受けた場所で、その時ローリーに助けられた地主の息子の最後を見ることになる・・

 

– 完 –


いや~!「寿命のシナリオ」という不気味な恐怖感が何とも言えませんでしたね~

それぞれの寿命がシナリオの様に決まっていたとすれば、それがズレてしまうことは本当はあってはならない事なのかもしれません。

その者の決まっていた寿命が変わってしまったことで、その後の者のシナリオも次々とズレていくからなのでしょう!最初のズレが発生してなければ、その後もシナリオ通りになるからです。

でも仮にそんなことがあったとしても、実際にはズレは四方八方へ及んでいくので流れを食い止めるのは無理でしょう。

しかし、起きたことは取り消しできませんので実際には「起きることになっていた出来事」であり、「避けられない定め」と断定できるのです。

大地震も大きなテロ事件も、大きくても小さくても全ての起きる出来事から免れるか免れないかは、定めによって決まっているとしか言えないのです!

人はそれを「寿命」と名付けています・・。


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*今回もあらすじに一部スクショを取入れています。