始まりの前へ繋がる意外だった映画「ファイナル・デッドブリッジ」




ファイナル・デッドブリッジ」(Final Destination 5)

2011年  アメリカ

2000年初めに第一作目が公開されてヒット作となった後、それに繋がった続編となる2作目の「ファイナル・デスティネーション2」、3作目の「ファイナル・デッドコースター」、4作目の「ファイナル・デッドサーキット」と作られましたが、5作目となる今回の作品は、とりあえず一旦完結となる感じで作られたようです。

今作を結論から言えば、1作目の飛行機事故「ファイナル・デスティネーション」へ繋がる物語になっていたわけですが、公開時それ(結末)を知らなかったまま最後まで観たので、意表を突かれた感じだったのを覚えています。

近年になって新作の作られたそうですが、結局この5作目で最初に結び付ける物語という完結編となったので、また新たに6作目を作るとなるとその前へ遡る感じになってるのでしょうか・・

個人的にこのシリーズで一番良かったのは前記にも書いた2作目ですが、今回の5作目は始まり(最初の1作目)に繋がっていたという点の意外さだけが唯一のポイントだったと思います。

STAFF

監督 スティーヴン・クォーレ

脚本 エリック・ハイセラー

製作 クレイグ・ペリー ウォーレン・ザイド

音楽 ブライアン・タイラー

撮影 ブライアン・ピアソン

編集 エリック・シアーズ

CAST

サム  ニコラス・ダゴスト

モリー  エマ・ベル

ピーター  マイルズ・フィッシャー

ネイサン  アーレン・エスカーペタ

ブロック捜査官  コートニー・B・ヴァンス

ラップマン部長  デヴィッド・ケックナー

オリヴィア  ジャクリーン・マッキネス・ウッド

アイザック  P・J・バーン

キャンディス  エレン・ロー

ウィリアム  トニー・トッド

 

それではさっそく、この映画のパンフレットを見ながら物語を想い出してみましょう!

【あらすじ・物語】

サムと恋人のモリー、友人かつ同僚のピーターは、ある朝に会社の研修ため用意された1台のバスで他の同僚らと共に出発した。

やがてそのバスは大きな橋へと向かって行くが、工事中のちょうど真ん中で停止の合図が出て止めさせられる。

すると間もなく橋に亀裂が入り、ワイヤーも次々に外れて崩れていくのだった。

サムはモリーを連れてバスを降りて同僚らと急いで逃げるのだが、どんどん崩れていく橋に同僚たちは一人また一人と悲惨な犠牲になっていった。

そして最後には自分自身も・・

ふと気づくと、まだ自分はバスに座っていた。

たった今、観たあの光景は夢だったのか・・?

すると、あの今観た細かい出来事の一つ一つが実際に起こっていくのである。

それを直感で悟ったサムは、思わず大きな声で

橋が崩れるぞ!みんなバスから降りて逃げるんだ!」と叫んだ。

モリーを連れてバスから降り、走って逃げる2人を見たピーターと恋人のキャンディスも2人を連れ戻そうと追いかけた。

部長と同僚の何人かが外へ出ると、橋のワイヤーが外れて道路に亀裂が走るのを目にするのである。

みんな早く逃げるんだ!

やがて中央から橋は砕け散って、バスや逃げ遅れた人々と下へ落ちていったのである。

サム、何で分かったんだ?

バスからいち早く逃げ切れて助かったのは、サムモリーの他に

ピーターキャンディス部長ネイサンアイザックオリヴィアの8人だけであった。

サムは警察で当然に聞かれるのだった。

どうして、橋が崩れることを知っていたんだ?君の仕業とも言うのか?」に

僕は、ただ先に見えたんです・・何故かは分からないのですが・・

その後、橋の崩落原因は強風と強度不足という調査結果が報告され、サムは解放された。

後日、生き残れた8人以外の(犠牲になった社員らの)葬儀が行われた。

同僚に不思議に思われるサムだったが、

FBIにも聞かれたが、なぜ知ったのかは分からないと言うしかないんだ!」と

ともあれ、自分たちが運が良かったと感謝するべきだな・・」とピーターが呟いた。


葬儀の終わり、サムたちの前に現れたのはウイリアムという男だった。

寿命を欺くことはできない・・君たち、この先も気を付けるんだよ・・

それは御忠告ありがとう、気味が悪いわ・・」と言うピーターだったが、サムはその人の言葉に何かを感じるのだった。

サムはフランス料理人になるために、夜はアルバイトをしていた。

ある夜にピーターの恋人であるキャンディスは体育選手権前の練習をするが、不運の重なりによって平行棒から不意に落ちてしまい悲惨な最後となってしまった。

サムは急いで駆け付けるが、実際の事故を見ていたピーターは大きなショックに落ちていた。

翌日出社しても、社員の大半を亡くした事務所は静かそのものだった。

この事務所の終わりを予想したサムやモリー、ピーターやオリヴィア、ネイサンは

持って来た酒を飲んで気持ちを紛らわそうとした。


一方、亡くなった社員の机からマッサージ券をくすねたアイザックは、その店へ行って楽しもうとするが期待とは裏腹に年配の女性針師が相手だった。

体中に針を打たれて横になっていると、火事が起きて不運にも落ちてきた置物によってアイザックは2人目の犠牲者となった。

事故の知らせでサムとモリー、ピーターとネイサンは現場へ向かうと、再びそこでウイリアムに会う。

またどうして、ここにいるですか?」とサムが尋ねると

ウイリアムは「仕事だからな・・

事故から幸運に生き延びたとしても、運命はつじつま合わせをしようとするのだ・・

ただし、誰かが君らの代わりになれば話は違ってくるかもしれないが・・

そういうとウイリアムは、遺体を載せた車で去っていった。

今度は俺たちの誰かの番になるのか?」とピーターは怖がるが、サムは

僕が観た時、モリーだけは助かっていたはずなんだ!

ピーターは興奮するが、ネイサンは偶然の不運が起こっただけだと言った。


ある時、オリヴィアは目のレーザー手術で眼医者へ行った。

しかし、器具をセットした後、医師が離れると不運は起こった。

こぼれたコップの水から機器が暴走し、レーザーが不意に作動し始めた。

悲鳴を聞いた医師やサムたちが、急いで駆け付けるとオリヴィアは転んで窓から転落していった。

これで偶然の出来事によって犠牲になったのは3人となり、サムを呼んだ警部も不思議に思うのだった。

僕が観た光景で、順番通りに犠牲になっている・・」と、サムは気づいた。

工場に戻ったネイサンが勤務管理について工場の作業員ロイを呼び出す。しかし、話がもめてしまったすぐ後、クレーンの故障によってロイが不運の事故にあう。

現場に駆け付けるとピーターはネイサンを疑うが、そこに来た部長が目の前で弾かれた工具が当たって絶命してしまうのだった。

この営業部事務所は閉鎖になることで、サムの料理人の道は決定となった。パリに行って修行をするという話だった。

店にモリーを呼んでその話をしていると、ピーターが来て何かを訴えたいみたいだった。

自分の代わりに誰かを身代わりにしようとしたが、出来なかったんだ・・

そして突然、ピーターがモリーを身代わりにしようと銃を出したのだ。

サムはモリーを逃がそうとピーターに抵抗するが、気を失ってしまう。

そこに尾行していたFBI警部が駆け付けるが、ピーターに撃たれてしまった。

気が付いたサムはピーターともめるが、モリーが間一髪のところでピーターを倒すことができたのだった。

それから2週間後、パリ行の飛行機に乗ったサムとモリーがいた。

搭乗して荷物を上に入れると、前の方で何やら騒がしい光景を目にする。

それは、何かの理由でもめている高校生たちが機内から追い出されている様子だった。

モリーが「何の騒ぎ?」と言うが

サムは「さぁ 何だろうね・・

それから間もなくして、飛行機は無事に離陸。

サムはチケットを出して確認すると、パリ行180便となっていた。

そして、間もなく機体が揺れ始めてサムは嫌な予感がしてくるのだった。

左のエンジンが炎に包まれ爆発、後方の壁に穴が開きモリーは投げ出され強烈な炎が機内へ入ってくるのだった!

機体がバラバラとなって落ちていくと、機体の一部が吹き飛んでいった。

そしてその吹き飛んでいった部分は、不運にもネイサンが飲んでいたバーの上に落ちていったのである。

– 完 –

いや~!最後は結局誰も残らなかったことになりましたね~・・

搭乗チケットにあの180便とあった時には「えっ!!」と思いました!もちろん初めて観た時にはラストなんて知りませんでしたから・・

まさか、1作目の前の物語になっていたとは・・意表をつかれたわけです・・

本音を書いてしまうと、この5作目はラストのここだけが良かったという印象でした。内容的にはやっはりシリーズ2作目が今でも一番だったと思っています!


最近の記事(トップページへ)

シリーズ2作目へ

*今回も一部スクショを取り入れております。