バスで遠くへ行こうとしたアニーの脳裏に、彼女の弟のことを囁き
彼女の気持ちを引きとめた。
そしてアニーはニックの事を知りたくなり、ニックの部屋へ行く。
ニックを助けたくなったアニーは、森へニックを探しに行くが
すでに誰かに移されていて、そこにはなかった。
アニーはピートを探し、初めてニックは関係なかった事を知る。
マーカスが関係していたことも。
アニーはマーカスに白状させるが、彼に撃たれてしまう。
警察に連絡するが、もう時間がなかった。
ダムのすぐ下流に置かれた体は、もうすぐ放流により
流されてしまうのだ。
ピートは自分のやった責任を感じ、薬を飲んで逝きそうになる。
その時、ピートはニックの姿を視ることができた。
「あれっ、・・ニック?」
同時にピートは麻痺した姿の自分を視る。
「ニック、親友なのに・・ごめんよ~」泣き崩れるピートに
「それよりピート、僕の体をどこへ移したんだ?」
「ダムだよ、ニック、ごめんよ~!」
すぐに、ニックはダムへ行き、自分の体を見つけるが
ついに放流が始まってしまった。
アニーの連絡を聞いた刑事はダムへ急行すると、すぐに
放流を中止させ、ニックの体を探した。
緊急に運ばれたニックだったが、危ない状態であった。
アニーは感じた。私がニックの体に逢わないと償えないと。
撃たれた体でアニーは病院へ急ぐが、彼女も出血で瀕死だった。
アニーは、視えないニックの声を頼りに病室の母を説得
彼の寝ているベッドへ謝りに近づいていった。
最後の力を振り絞って、ニックの横へ寄り添うと
ニックは、何かの力によって自分の体に戻れ
「アニー、君がこの目から視えるよ!」
「ニック。良かった、最後に良いことをできたわ」
と、アニーは息を引き取った。
景色の良い場所で、アニーの弟がラジコン飛行機で遊んでいる。
そこへニックが現れて、声をかける。
「メッセージをアニーへ送ろうか!」
と、飛行機に「やぁ!アニー」と書いてあげ飛行機を飛ばした。
飛行機は2人の周りを調子よく飛び回っていた。
完
飼っていた小鳥が、最初は半分生きていた状態であった時、
その体から抜け出た小鳥の意識体だけが、彼の背中に乗っていた。
しかし、やがて完全に逝ってしまった状態に小鳥がなると、
その意識体自体も消えてしまったことに、彼は気付きます。
この場面については、私も「??」と思いましたが
難しいとこなのですが、「う~ん、そういう描写も有りかな!」
と、まるで解った様に納得してしまいました。
それが、この作品としての「臨死」という理解なのかも
しれないと、そこは深く考えられるものでもありません。
みんながみんな、自らの体を逝く前に視られるわけではないと
思いますが、もし視られたのならばどう思うのでしょう。
長年使わせてもらった、ご年配の方でしたら
「長い間、有難う御座いました・・」と感謝もできますが、
まだ若い年齢ならば、思いは違ってくるでしょう。
我々は全て、その時が来ることを知っています。
しかし、突然来るとは誰も思っていません。
この主人公の様に、突然の場合は多くの方が彼と同じように、
気がつくと今まで通りに、普通に生活を続けようとするのだと
私は思いました。
そして、気づき始めます。
「自分が視えない存在になっていることに・・」
* * *
ちなみに今回、この作品の日本版映画パンフレットがないため、
スクショで一部掲載となっております。
今回もご一緒に追想いただき、誠にありがとう御座いました。