小さな蝶の羽ばたきが
地球上の裏側で、台風を起こす時もある。
(カオス理論)
『 バタフライ・エフェクト 』
The Butterfly Effect
2004年度 アメリカ 作品
こんな斬新で衝撃的なストーリーだなんて、題名からは解からずに
ただ勧められて観てみただけの私に、大きな興奮を与えた作品だったのです!
1回目よりも、2回目3回目の方がもっと細かく解かる箇所が
たくさんあるシナリオなのですよね~
本当に誰にでもある、「あの時、こうしていたら・・」
そうしたら、その先どうなっていただろう?
細かい様ですが、その先の流れを大きく変えてしまう
そんなストーリーを想像させられるものであります。
実際に自分の体が物理的にタイムスリップしてしまうという
今までの映画とは違い、今現在の状態を変えてしまう
過去の行いの記憶を訂正するという感じなのです!
それが、ひとつ1つ、細かい部分もよく描写されていますので
その点が2度目、3度目観た時に解かるのですよ~
キャスト
エヴァン役 アシュトン・カッチャー
ケイリー エイミー・スマート
トミー ウィリアム・リー・スコット
レニー エルデン・ヘンソン
アンドレア メローラ・ウォルターズ
ジョージ エリック・ストルツ
スタッフ
監督・脚本 エリック・ブレス&J・マッキー・グラバー
製作 クリス・ベンダー
A・J・ディックス
アンソニー・ルーレン
J・C・スピンク
音楽 マイケル・サビー
主題歌 オアシス
「Stop Craying Your Heart Out」
《簡単なあらすじ》
エヴァンは精神科の事務室で隠れて遺書を書いている。
——–ここは、ラストシーンへ続きます——
~~13年前~~~
エヴァンは、看護師の母アンドレアと2人で暮らしている。
ある時、精神病院にいる父へ面会に行くが
父に突然襲われてしまう。
警備員に抑えられ、エヴァンは助かったが
打ちどころが悪かった父は亡くなってしまう。
その6年後、中学生のエヴァンは幼なじみ仲間
ケイリー、トミー、レニーと遊んでいたところ
トミーが父の爆弾を使って悪戯を思いつく。
ある家のポストへ火を付けて投函し、爆発が
どうなるか見るだけのつもりだったが、
ちょうど住民が帰ってきて・・
そこからはエヴァンは記憶を失っていた。
レニーが意識を失ってしまい、それを
みんなで運んで逃げている箇所は覚えているが
爆弾を入れたポストは、記憶に無かった。
ある日、退院したレニーを連れ出したエヴァンと
ケイリーは、トミーがエヴァンの愛犬を捕まえて
火をつけようとしていた。
止めようとしたところ、また記憶が飛んでいた。
目を覚ますと、もう愛犬の姿は無かった。
そして、エヴァンとママはその町から引っ越しする・・
追いかけてきたケイリーへ「迎えにくるよ」と伝え。
大学生になったエヴァン、成績も良く優等生だった。
ルームメイトのパンク姿サンパーに
「7年間記憶が飛んでない記念日だ!」と
エヴァンは喜んでいた。
その夜、久し振りに日記を読んだ時に
一瞬、その読んだ時に戻った感じを覚えた。
気になってレニーの家に久し振りに訪ねて行った。
あの時の空いてしまった記憶が、どうしても知りたかった。
母にパパの記憶と病気の発症の事を聞いたが
まだパパと自分の能力には気づいていない。
ケイリーに会いに行ったが、あの時のことを尋ねると
彼女は記憶を想い出したくなく、泣いて拒否されてしまう。
「なぜ、私に今頃になって会いに来たのよ・・」
そして、トミーから留守番電話で
「妹に何を言ったんだ!自殺したぞ!お前を許さない!」
「そ、そんな・・」
エヴァンは、ついに父と同じ能力を初めて使う!
あの時の自分の日記を読みだすと、その時を想い出し
そして・・
地下室の撮影の時の幼い自分に戻っていた。
今こそやり直す時だと、トミーの父ジョージに
「こんなことやめろ!この変態父親め!」
と驚かす言葉を放った。
その後、すぐに再び目を覚ますと
知らないベッドに寝ていた。
しかも、ケイリーと一緒だった。
「ここは?」
そして、また激しい頭痛と鼻血
過去が書きかえられおり、現実が変わっていたのだ!
「すごいや!上手く変わってしまった!」
すごく上手く変われたと思いきや、パーティで
出所してきたトミーに車を壊されたあげくに
襲われてしまう。
しかし、エヴァンはトミーに反撃をし過ぎて
刑務所入りになってしまった。
悲惨な刑務所生活に慣れないエヴァンは、母に面会
あの日記を持って来るよう頼んだ。
我慢できない囚人らのリンチに、
この刑務所から出ることを決めるエヴァン。
今度は、愛犬がトミーにやられてしまうのを防ぐ場面に・・
ロープを切るのをレニーに任せたはずが、
トミーを刺してしまう・・
「そ、そんなはずは・・」
現実に戻ったが、精神病棟に縛られている
レニーをこのままでは居させられない。
ケイリーに会いに行っても、彼女は落ちぶれており
見ていられない状態だった。
もう一度また直さなければ・・・
あの爆弾を入れたポストの場面に戻って・・
「みんな危ない伏せろ~!」
エヴァンは、近づいて来る親子に大きな声で注意し
自分が吹き飛ばされてしまった。
気がつくと、ベッドの上で寝ていたが
自分の手足が無かった。
ケイリーとレニーは付き合っていて、トミーも立派な
大学生になっていた。
周りはみんな良くなったが、自分が犠牲になっていた。
エヴァンは、これで良しと自ら絶とうとしたが
トミーが助け出した。
そしてエヴァンが病院へ連れて行かれると、そこに
ママが入院していた。エヴァンのショックで肺がんに
なってしまったようだった。
ママを助けるために、もう一度やるしかない!
爆弾を壊すために、行ったがママに見つかり失敗
仕方なく、違うページに
地下室で爆弾をやめさせようとしたが、ケイリーに
爆弾を与えてしまった。
またこんなはずでは・・
精神病棟で目を覚ましたエヴァンは、
日記が存在しないというママに、最後の手段で
昔の8mm映写記録を持って来るよう頼んだ。
「もう、これしかない・・」
ケイリーに初めて出逢った、本当に幼い頃
パーティでエヴァンは、ケイリーに近づき言った
「僕に近寄るな!」
泣きながら、ケイリーは逃げていった。
気がつくと、エヴァンは部屋に戻っていた。
親友のレニーも一緒の部屋だった。
「これでいいんだ!」
「日記など全て焼いてしまうんだ!」
と二人で処分しに行った。
それから時は経ち、8年後、ニューヨーク
建物を出たエヴァンは、ケイリーにすれ違ったが
お互いの人生は、すでに変わってしまっていたまま・・。
— 完 —
初めて観た方は、やっぱり解からない面が残るかもしれませんね~
でも2回目は、もっと解かってくると思います。
細かいところまで、よくシナリオになっていることが。
記憶が飛んでしまっているのを、少しづつ組まれて
蘇ってくるところが難しいのですが、やっぱり
何回か観ないと解かりずらい作品ですね!
でもある程度解かると、凄いって思えるはずです。
そこが、他の作品と違うとこでしょう。
自分にも、思い当たるものがあるでしょう!
「あの時、ああしていたら・・今はどうなっているだろう?」
そんな事を感銘させられてしまう、そんな秀作だったと思います。
今回も2000年以降の番外編として、ここに綴りましたが
また、どうしても記しておきたい作品がありましたら
載せるつもりです。
(ちなみに、今回載せてあります画像は一部スクショを使用しております。)
* * *
今回も、ご一緒に追想いただき有難う御座いました。