正に感動のスピチュアルな映画「コーリング(Dragonfly)」




ジョーはすぐにベネゼエラの現地へ向かった。ベネゼエラへ到着すると、現地の案内パイロットビクトルが待っていた。

さっそくセスナ機で現地へ向かう。通訳も多少できるというビクトルに不安も感じたが、ここでは信じるしかなかった。

山々を抜けて現地近くのある場所に降りると、現地部族の2人がトラックで待っていた。彼らに被害者の墓が作られた場所へ連れていかれたが、どの墓がエミリーのものか分からない。

エミリーの写真を2人へ見せると、一人が知っていると答えたが、村には案内出来ないと言われる。ジョーは遠くに滝を見かけると、独りで森へ走った。

案内人のベクトルが追いかけて止めようとするが、ジョーは川へ飛び込んでいった。川に落ちたバスの残骸を見つけたジョーは、バスの中を探したが何もエミリーの手掛かりはなかった。

突然の激流にバスは流されて動くと、ジョーの足が挟まってしまった。沈んでいくバスの中でジョーは気を失っていくのだった。

気が遠くなる中、ジョーの目にはエミリーの姿が見えてきたのである。そして手を取り合う二人。

その時、間一髪で案内人のベクトルがジョーを助け出すのだった。気が付いたジョーはベクトルに怒られるが、再び村へ向かっていく。

先生!村は許可がないと入れませんよ!帰りましょう!

しかし、すでに村は近くなっていた。

そしてついにジョーは、エミリーが訪れていた村へ辿り着いたのである。

村人は見知らぬジョーを取り囲んで威嚇してきたが、ジョーがエミリーの写真を見せると一人が長老を呼んできた。ベクトルが通訳すると、長老は言った。

この人には世話になった。川に流れてきたが救えなかった・・だが、中の魂は救えたよ

そう言うと長老はジョーの手を引き、小屋へ導いていく。

中へ入ると大勢の一番奥に籠が置かれていた。籠の中にはエミリーがジョーにどうしても伝えたかったものが入っていた・・

それは、エミリーのお腹にいた赤ちゃん(娘)だった!

エミリーは必死にこれをジョーに伝えたかったのである・・。

長老は赤ん坊の足首を指さして言った。「トンボだね・・

ジョーが見ると、赤ん坊の足首にはエミリーと同じようなトンボの印アザがあったのだ。

ジョーは赤ちゃんを抱くと、胸が熱くなって膝を落とした。

エミリーが帰ってきたのか、新しい命となって・・

村の横には大きな滝が、虹を作っていた。

シカゴに帰ったジョーと娘

ジョーはエミリーが残してくれた娘と「生きる希望を持ったのである。

— 完 —

いや~!素晴らしい物語だったと思います。最後に赤ちゃんを残してくれていたとは、本当に感動で目頭が熱くなってしまいました!

最愛の人を失った人には、どんな励ましの言葉も通じないものです。その寂しさや悲しみは、その当人しか分かりません。しかし、その最愛の人が残してくれた子が生きる希望を与えてくれることは確かだと思います。

動物とは違い、人は生き甲斐を失ったら生きていく力も失ってしまうのです。何のために生きていくのかを人は考えてしまうもの。それが人の弊害であり、そして優れた生き物の証なのでしょう・・

この世に生きている生物全て、いつ命のスイッチを切られてしまうか誰にも分かりません。突然に亡くなってしまった人には、やり残したことや伝えたいことがあったと思います。

どうしても伝えたいことがある場合は、その強い思いによって何かしらの伝えられる力があるのだと信じています。(実際に私にも体験がありますので・・)


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*今回も一部スクショを使用しています。