SF映画「ミスト」初めて観る人には異様な怖さあり結末がショック!




「 ミスト 」THE MIST

2007年 アメリカ

スティーヴン・キング 原作(小説『霧』1980年)

だいたいの映画というのは、最後にはハッピーエンドというのが当たり前になっているものです。

初めてこの作品を観た時もそういう概念であったため、この物語の終わり方には「えっ・・?」という感じをさせられました!

とにかく、気味の悪い異生物が出てくるのは他の作品でもありますので慣れている人には普通でしょうけれども、結末のシナリオにはハッピーエンドの固定観念を破られることでしょう。

やっぱりスティーブン・キングは、ミステリーや異様な物語を作る天才だと思いました。誰も思いつかない空想の世界と現実を合体させる物語は、本当に凄い能力だと尊敬するばかりです!

製作スタッフ

監督・脚本  フランク・ダラボン

製作総指揮  リチャード・サパースタイン
       ボブ・ワインスタイン
       ハーヴェイ・ワインスタイン

原作     スティーブン・キング

音楽     マーク・アイシャム

キャスト

デヴィッド - トーマス・ジェーン

アマンダ  - ローリー・ホールデン

ビリー   – ネイサン・ギャンブル

オリー   - トビー・ジョーンズ

ミセス・カーモディ
マーシャ・ゲイ・ハーデン

世界で大ヒットのテレビドラマ『ウォーキング・デッド』に出演していた、メリッサ・マクブライドやローリー・ホールデン、ジェフリー・デマンなどの顔がありますね!

それでは、さっそく映画パンフレットを見ながらこの物語をかんたんに観てみましょう。

簡単に「あらすじ」

ある日の夜、激しい嵐が町を襲いデヴィッドの家も飛んできた大木で窓が壊れてしまった。

翌朝、ボート小屋が壊れているのを見つけた後、隣人のブレント・ノートンと話す。

彼の車も壊れたため、町に買い出しに乗せてくれとのことでデヴィッドは8歳の息子のビリーと共に車で地元のスーパーマーケットへ向かう。

途中、たくさんの軍用車両とすれ違うのを不思議に感じた。

町のスーパーマーケットで買い物をしていると、外からパトカーや救急車が慌ただしく走り回りサイレンが鳴り始めたのを聞く。

間もなく、血を出した老人ダン・ミラーが店内へ逃げ込んできて「霧の中で何かが襲ってくる!」と叫ぶのだった。

その後すぐに、あっという間に店の外は霧に包まれてしまった。

外へ出て帰ろうとした男性客が車に走ると、突然叫び声を出して静かになった。

パパ怖いよ~!」ビリーはデヴィッドに抱きかかえられていた。

客のある男性が「きっと汚染物質が漏れたんだ!

ある女性は「子供を家に置いてきたのよ!帰らないと」と、外へ独りで出て行った。

狂信者のミセス・カーモディが「これは裁きの始まりだ」とつぶやく。

大きな地震の様な揺れがスーパーマーケットを襲うと、不安と怖さに駆られた客たちは店内へ閉じこもるしかなかった。

ママに会いたいよ~!

そんな中、デヴィッドとビリーは教師のアマンダ・ダンフリーらと話す機会があり、ビリーの恐怖心を静めてもらえるのだった。

デヴィッドは倉庫へ独り向かうと、シャッターを押す何かを感じる。

メカニックのマイロン、ジム、ノーム、副店長のオリー・ウィークスと共に倉庫を調べる。

シャッターを開けて外へ出て発電機を治そうとする彼らをデヴィッドは「外は危険な気がするからやめろ!」と止める。

しかし、シャッターを開けて間もなくノームが伸びてきた触手に足を掴まれてしまった。

必死でデヴィッドは助けようとするが、ノームは無残に傷つけられて霧の中へ引っ張られてしまった。興奮したデヴィッドは「だから危険だと言っただろ~!」と怒りと震えでいっぱいだった。

デヴィッドらは倉庫で起こった出来事をノートンや他の男たちに話すが信じてもらえず、逆に救助を要請するために脱出することを主張されるのだった。

デヴィッドが皆の前で話すと、疑った店長も倉庫の中にあった触手を観て信じた。

みんなで表のガラスを防御する準備に入ったが、ミセス・カーモディの話に人々は錯乱状態になっていく。

我慢できないノートンと何人かが外へ出ていくことになり、ショットガンを車から取って来るという1人の男に念のためロープを結びつけて行かせたが、何かに強く引っ張られ返ってきたのは下半身だけだった。

やがて辺りは暗くなって夜に向かう。光に引き寄せられて、見たこともない大きな昆虫らしきものがガラスに次々と寄ってきた。

それを捕えようと飛んできた大きな生き物が、ガラスに傷をつけ始めてしまった。穴が開いたガラスから不気味な昆虫が入ってきた。

そして店員の女性がその昆虫に刺されてしまい、大きく腫れあがってしまう。店内は大パニックになった。デヴィッドが勇敢に戦うが、数名の犠牲者が出てしまった。

その混乱によってミセス・カーモディの発言を信じる者が現れ始める中、デヴィッドたちは大やけどを負ったジョーを助けるため薬局へ薬を取りに出る決意をした。

デヴィッドは7~8人を連れて恐る恐る薬局へ。霧が深く前が見えないくらいだ。

薬局はドアが開いていて、霧が奥まで入っている。デヴィッドたちは奥に進み、抗生物質などの薬品を集めた。

その時、異様な音に気付く。

そこは蜘蛛の巣のように、人間が繭にされ吊るされている状態になっていた。

まだ生きている人間を助けようとしたが、中から大量の蜘蛛みたいな生物が溢れ出てきた。

同時に大きな成虫も襲ってきたのだ。吐き出す糸は強い酸で、触れたものは焼けただれてしまうのだ。一人の青年が足を糸に巻かれて焼けてしまい、もう一人も顔に糸が焼き付いて倒れた。

みんな、早くここから出ろ~!

デヴィッドら生き残った者たちは、必死になってスーパーマーケットへ戻った。

ミセス・カーモディの発言は、信者を増やしていった。

間もなくデヴィッドらは、若い兵士2人が倉庫で首を吊っているのを見つける。

すると、ジェサップ二等兵が知っていることを話した。

「軍の科学者が異次元を観察する『アローヘッド計画』を実行したら、広がってしまった!」という噂を耳にしたという。

その話を聞いたミセス・カーモディと、彼女の信者となった連中が「兵士ジェサップに責任がある!」と訴えた。

彼ともみ合いの末、信者の男にナイフで刺され店外に放り出された。

その直後、彼は霧から現れた化け物に霧の中へと連れ去られたのだった。

朝になり、デヴィッドとここから出て行きたい人たちは静かに出ようとした。

しかし、ミセス・カーモディと彼女の信者となった連中が「そうはさせないわよ!」と邪魔をしてきたのだ。

この子を生贄として捧げるのよ!」と彼女が叫び、デヴィッドらと信者たちが激しいもみ合いとなった。

その時、銃声が鳴った。

副店長のオリーがカーモディを撃ったのだった。もみ合いは止まり静まり返る。

さぁ 今のうちに出よう!

デヴィッドら8人は車へ走った。

霧の中から蜘蛛の様な生物が現れてきた。逃げるが霧が邪魔して前が見えない。

先に車に着いたのはオリーだったが、そこには大きな魔物がいた。

たちまちオリーは魔物に捕まり連れ去られてしまった。

店長も途中で魔物に捕まってしまい、結局 デヴィッドビリーを抱えたアマンダ、年配者のダン、アイリーン5人だけが車に入れたのだった。

エンジンがかかり、スーパーマーケットの中の人々が見える様に車は出て行った。

デヴィッドは我が家へ向かった。しかし、そこには無情な光景しかなかった。

仕方なく彼らはガソリンが続くまで走るしかなかった。

走る中で彼らは巨大な姿の魔物を見上げた。

その現実離れした光景に、ただ茫然と見ているしかなかったのである。

そして、ついにガソリンは底をつきエンジンが止まった。

「やれるだけはやった・・」年配者らが呟いた。

「魔物にやられるくらいなら・・」

銃弾は4発残っている。

みんな覚悟を決めた。

そして・・銃弾の音が4回鳴った。

独り残ったデヴィッドは叫びながら車の外へ出て、「さぁ魔物よ出てきて、俺をやれ!」

魔物が現れると思ったが、霧の中から出てきたのは戦車だった。

やがて霧がなくなり、大軍隊の行列保護された民衆を載せたトラックが走っていった。

デヴィッドは絶叫するしかなかった・・

– 完 –


いや~! 「えっ?・・」となりましたか? ラストシーン。

普通に考えたら、最後は5人で「めでたし、めでたし」となるはずですけど・・

まさかの結末に、初めて観た時は今までのアメリカ映画の固定観念が崩れましたね!

結局、絶望せずに待っていれば良かったのに・・という落ちみたいなところも意外でした。

(スーパーマーケットに残っていても良かったとか・・)

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*今回も映画パンフレット以外に一部スクショを使っております。

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