『 スターウォーズ・エピソード 2 』
STARWARS EPISODE 2 / ATTACK OF THE CLONES
平成14年 2002年 ルーカスフィルム 20世紀FOX
EP2では、青年に成長したアナキンの姿がある。まだジェダイには成りきれていない修行中の身分で、若いゆえに己の力を抑えることに忍耐ができず、師匠にも敵意を抱くようになってしまう。今回のクローンの攻撃という章は、多くの点でEP4を思い起こさせる!
上の言葉は、この厚みのある「EP2」パンフレットの冒頭に始まる、
ルーカス監督の語っている内容のものです。
前回に記したEP1と同じように、今回のこのパンフレットでも、様々な製作デザインや
キャラのデッサン、描写や衣装デザインなどが載っていてスタッフとの共有パンフの様に
思わせる冊子となっていますね~!
EP1がロードショーされた時の感動は、今でも覚えているほどですが
その続きも2年の間、だいぶ期待が膨らんでいたのでした。
ストーリーを凝縮させないとならないゆえ、いきなりアナキンの10年後という
設定で始まりますが、やはり何年も経ってストーリー的に省略させられてしまうと
その間の(少年時代の)アナキンの様子も知りたいと強く感じてしまいます!
その点では、無理に3部作でなくても良かったのではと
今更ですが、思ってしまうものだったのですけどね~
EP1の作品もそうでしたが、「STAR WARS」の時の
登場する技術兵器などに比べて、一段と進化している兵器など登場する箇所は
「過去の方が進化しているのでは・・?」とちょっと思ってしまう点が
どうしても起こってしまうものでした。
ただし、ストーリー的には断然良かったと思いますね~!
近年、EP7やEP8といった作品が作られましたが
そちらの内容よりも、うまく出来ていた内容だったように感じます。
念密で完璧な物語を作るのであれば、EP1よりも以前のものを
作ってもらいたかったと考えるのは、私だけではないでしょう。
キャスト
アナキン役 ヘイデン・クリステンセン
オビワン・ケノービ ユアン・マクレガー
パドメ・アミダラ女王 ナタリー・ポートマン
メイス ジェダイ サミュエル・L ジャクソン
ドゥークー伯爵 クリストファー・リー
シミ(アナキン母) ペルニラ・アウグスト
パルパティーン イアン・マクダーミド
C-3PO アンソニー・ダニエルス
ジャンゴ・フェット テムエラ・モリソン
スタッフ
製作総指揮 ジョージ・ルーカス
製作 リック・マッカラム
監督 ジョージ・ルーカス
脚本 ジョージ・ルーカス、ジョナサン・ヘイルズ
撮影 デイビッド・タッターソル
音楽 ジョン・ウィリアムズ
それではここで、あらすじをパンフレットから観てみましょう!
【あらすじ】簡単に追想
遠い昔、遥か彼方の銀河系で・・・
銀河元老院は不穏な空気に包まれていた。
多くの星が共和国からの離脱を表明したのだ。
ドゥークー伯爵を指導者とするこの分離主義者の動きに
ジェダイの騎士団は苦境に立たされていた。
銀河の平和と秩序を保つには、ジェダイの数が間に合わず
元老院はそれを補うため、強力な軍が必要だと求める声が
上がっていた。
ナブーの女王で、今は議員となっていたパドメ・アミダラは
この危険な案件に反対票を投じる為、コルサントへ向かう。
パドメ議員を乗せた船がコルサントに到着した。
着陸して船から降りようとした時、船から爆発が起こり
乗ってきた宇宙船は大破、船に乗っていた議員の影武者は犠牲に。
パドメは、護衛艇に乗っていたため助かったのだった。
これは、何者の仕業だったのだろうか?
パルパティーン最高議長とジェダイの評議会は、分離主義への対応を
協議していたが、最高議長は交渉で解決するべきと主張した。
しかし、ジェダイ評議会のメイスはジェダイの数不足が紛争の発端になる
ことを心配していた。
パドメ議員を襲ったのは、ドゥークー伯爵の仕業かもしれないと
思われていたが、メイスは元ジェダイの騎士がやる仕業ではないと
思っていた。
ともあれ、今はコルサントに着いたパドメの安全が一番だと
オビワン・ケノービに護衛を命じる。
10年の時を経過して、オビワンはジェダイのマスターとなり
その弟子、アナキン・スカイウォーカーが青年へ育っていた。
護衛の任務で、アナキンは10年振りにパドメに再会すると
彼女もすっかり大人の女性に変わっていた。
その夜、議員の暗殺を仕掛けた者が「今度は失敗するな!」と
暗殺人へ命令していた。
暗殺者は、パドメの滞在する部屋へ猛毒生物を放った。
忍び寄る猛毒生物にR2-D2が反応したが、いち早くアナキンが対応
オビワンは、急いで暗殺ドロイドにぶら下がり追いかける。
暗殺ドロイドは途中、オビワンを振り落とし、暗殺者の元へ戻っていくが
アナキンが追いつきオビワンを乗せて追跡となった。
暗殺者はナイトクラブに逃げ込んだが、オビワンとアナキンが
捕まえに入ってきた。
ついに捕まえることができ、黒幕を聞こうとした時に
何処からか何者かが、毒矢でその暗殺者を始末して去って行った。
ジェダイ評議会は、暗殺計画の黒幕を本格的に探さねばと
オビワンに命令を与える。
アナキンがパドメの護衛役になり、一緒にナブーへ戻ることになった。
オビワンは、暗殺者の使った毒矢ダーツを調べる。
カミーノ星が関係していることまで解ったが、ジェダイの資料データに
その星の事が全く消されて無くなっているのを怪しく感じる。
オビワンは、さっそくカミーノ星へジェダイ機で向かう。
地図から消されていたその星だったが、確かにそこにはカミーノ星があった。
カミーノ星は、常に嵐が起こっているところで
海から突き出た建造物が、ティポカシティという都市である。
オビワンが到着すると、カミーノ星の住人が出迎え
首相のラマ・スーに歓迎されていた。
ラマ・スー首相は、ジェダイのサイフォ・ディアスから
クローン兵士の製造注文を受けて、すでに20万程完成だというのだ。
共和国のために、この注文を引き受けたのだと首相は言った。
オビワンは、その話を聞いて驚いた。
「サイフォ・ディアスは、すでに10年前に亡くなっています!」
それでは、誰が彼の名前を使って注文をしたというのだ?
オビワンは、クローン兵士の製造工場を見学してみた。
学習や訓練をもしている兵士に驚嘆するものだった。
だが、このクローンの元である遺伝子の持ち主は?
それは、ただ一人、賞金稼ぎのジャンゴ・フェット
その成長速度は2倍で、従順化の遺伝子操作もされた
完璧なクローン兵士なのである。
オビワンは、カミーノ星人の案内でジャンゴ・フェットの居る部屋へ。
出てきたのは、ボバ・フェットという少年だった。
少年はジャンゴ・フェットのクローンで
彼は少年を息子の様に育てているという。
ジャンゴ・フェットの話だと、ティラナスという人物に依頼され
遺伝子を提供したらしい。
だが、コルサントに訪問したという問いについては、話をごまかした。
彼が暗殺に関わっているという事に、オビワンの疑いは深まった。
オビワンは、ジャンゴ・フェットの船が出発準備をしているのを見かける。
降りしきる豪雨の中、彼らの出発を追いかけると
ジャンゴ・フェットがオビワンを攻撃してきたのだ。
ライトセーバーで挑むオビワンは、ジャンゴを捕まえようとする。
ジャンゴの激しい抵抗によって、オビワンは危機に瀕し
彼らを逃がしてしまった。
そのころ、アナキンとパドメはナブーの美しい湖水地方にいた。
パドメが幼い頃に過ごした、心安らぐ美しい景色の場所だった。
アナキンは、パドメへの長い想いがつのっていた。
それを彼女も何処となく気付き始めていた。
しかし、二人が愛し合うには数々の難題があったのだ。
今では議員であるパドメの立場。
そしてジェダイとなったアナキンの掟。
夜、アナキンは悪夢にうなされている。
母の危機が夢に出てくるのだ。
アナキンは、その夢の事を悟り
母を救いに行かねばならないとパドメに伝えた。
パドメは一緒に行けば、護衛していることになると提案し
共に母の住む惑星に向かうことになった。
タトゥイーンに到着したアナキンとパドメ
ワトーを訪ねると、アナキンの母について話を聞いた。
母は数年前、ファーマーのクリーグ・ラーズという者が来て
彼女を買っていったらしい。そして結婚し自由の身にしたという。
アナキンとパドメは、そのファーマーを訪ねに向かった。
グリーグ・ラーズの元へ着くが、迎えたのは彼と息子のオーウェン
その恋人の3人だけで、母の姿はなかった。
母は、タスケン・レイダーの一団が母を連れ去ってしまったと
アナキンは聞かされ、急いで救出へ出掛けるのだった。
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