タイムスリップでウイルスを撒いた犯人を捜す映画「12モンキーズ」




『12モンキーズ』(Twelve Monkeys)

1995年 アメリカ映画

1995年度ゴールデングローブ賞

今回は押入れの奥から見つかって、まだ綴っていなかった懐かしの映画パンフレットから想い出して記してみたいと思います。世界の今の現状に関係する「ウィルス」が題材の作品なので、記しておくのはちょうど良いかもしれません。

当時人気急上昇だったハリウッド映画俳優のブルース・ウィルスが主人公として出演していますので、映画「ダイハード」の様なタフな男のイメージで観てしまいますが、今回はあれほど過激な爆発シーンなどは無かったと思います。(また、若い頃のブラッド・ピットも出演していましたね。)

でも今の世界をみると、もしかしたらこの内容の様に誰かが世界へウィルスをばら撒いたのではないだろうかとも思ってしまうでしょう。

12匹の猿」という映画題名ですが、おそらく観終わった後にはその題名に疑問が残るに違いありません。結局、この題名って何だったのかと・・

*スタッフ*

監督 :テリー・ギリアム

脚本 :デヴィッド・ピープルズ
ジャネット・ピープルズ

製作 :チャールズ・ローヴェン

製作総指揮: ロバート・コスバーグ
ロバート・カヴァロ
ゲイリー・レヴィンソン

音楽 :ポール・バックマスター

撮影 :ロジャー・プラット

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*キャスト*

ジェームズ・コール :ブルース・ウィリス

キャサリン・ライリー博士 :マデリーン・ストウ

ジェフリー・ゴインズ :ブラッド・ピット

ドクター・ゴインズ :クリストファー・プラマー

ドクター・ピータース :デヴィッド・モース

ホセ  : ジョン・セダ

それでは、この物語を映画パンフレットを観ながら想い出してみましょう!

【 物語 かんたんに 】

時はそんなに遠くない未来、人類は蔓延したウィルスによって地上には住めなくなり地下に住んでいたのだった。世界に50億人もいた人口は 僅か その1%になっていた。

ある地下都市の監獄に入れられていた一人の男は、銃弾で撃たれ倒れた男に金髪の女性が駆け寄って悲しんでいる様子を子供が見つめているという、不思議な夢を見た。

「囚人のジェームズ・コール!」その放送を耳にし、目覚めると隣ベッドの男(ホセ)が「お前の名前が呼ばれたぜ」と言った。指名された囚人は、防護服を着て地上へ調査に向かわなければならない。

こうして指名されたジェームズも地上へ調査に向かうのだった。廃墟の街には猛獣も徘徊していて危険な任務なのだ。そこでジェームズは「12モンキーズ」がウィルスの原因だと書かれたものを見つける。

任務を無事に終えたジェームズは、科学者らに「今度は難しい任務をやってもらう!」と命令される。それは当時にタイムスリップして、ウイルスパンデミック状態が起こった原因を突き止める任務だった。

精神科専門のキャサリン・ライリー博士は、警察が捕えた不可解な男を調べるために呼び出された。そしてその男とは、任務のためタイムスリップしてきたジェームズだった。

不可解な事を言うが、どこかで見覚えのある感じに思えた。ジェームズがタイムスリップさせられた指定の1996年ではなく、少し前の1990年だった。

ジェームズは精神病棟に送られるが、そこでジェフリー・ゴインズという青年に出会う。彼に精神科のことを色々話され彼の父は有名なウィルス学者だと聞くが、やはり異常な考えの若者だった。

ジェームズは精神病棟の医師らに、自分は未来から世界崩壊となるウィルスの原因を調べに来たと説明するが、当然に信じてはもらえない。

ある時、ジェフリーがカギを盗んでジェームズに脱獄をさせようとするが、うまく逃げられずに捕まってしまう。

何処かから声が聞こえる。そして、また同じ様に男が銃で撃たれ金髪の女性が駆け寄って悲しむという夢を観るのだ。

いつの間にか未来に戻されていたジェームズは、12モンキーズの手掛かりとなるジェフリーゴインズと会ったことを話す。そしてもう一度チャレンジさせられるのだった。

しかし始めに飛ばされたのは、第一次世界大戦の時代で戦場だった。そこで負傷したホセに出会うが、足を撃たれたしまった。そして、そのまま今度は1996年に飛んだ。

キャサリン・ライリー博士は、講演会を終えると車で帰ろうとした。その時に暴漢に襲われるが、戻ってきたジェームズだった。ジェームズはキャサリンに事情を話すが、それでもまだ信じてはもらえなかった。しかし二人はそのまま12モンキーズの手掛かりを探すことになる。

途中で、同じく未来から飛ばされてきたと思われる怪しい男に会ったり、暴漢を叩きのめしたりというトラブルがあったが、ついに12モンキーズの手掛かりとなる動物解放団体のアジトを見つける。

キャサリンはジェームズの足の傷処置をし、銃弾を取り除いた。ジェフリーゴインズの屋敷に出向いたジェームズは、6年振りに再会する。しかし、ウイルスの情報は得られず警察に追われてしまい、再び未来へ戻されるのだった。

目の前から突然消えたジェームズについて、少しづつ何かを気づき始めるキャサリンは、彼から取り除いた銃弾の調査を聞いて驚くのだった。その銃弾は1920年に使われていたものであり、第一次世界大戦の写真記事に写ったジェームズの姿も確認したのである。

未来に戻っていたジェームズは、犯人の情報を得られて科学者たちに褒められるのだが、今度は自分からもう一度行きたいと頼むのだった。

その頃、キャサリンは、あのアジトに向かって叫んでいた。そしてアジトの壁にペイントで「ここが原因だ!」と訴文を描くのだった。すると突然にそこへジェームズが現れた!

キャサリンは朦朧とするジェームズを連れて警察の目から逃れて、カツラや服で変装するのだった。その頃、ジェフリーと仲間たちはウィルス博士の父を拘束して計画を実行しようとしていた。

 

朝になってキャサリンとジェームズは空港へ向かおうとしていたが、動物園を何者かが解放させてしまう事件によって大渋滞になっていた。動物解放団体の「12モンキーズ」が動物たちを外へ逃がしたというラジオのニュースだった。

空港へ着いたジェームズは、未来に伝言を残すのだった。「12モンキーズはウイルスとは関係が無かった!」と。

するとその後、目の前にホセが現れて銃を渡し「任務を果たせ!」と言うが「誰を撃てと?」

その時、キャサリンがウイルス学者の助手が犯人だと悟ってジェームズに訴えたのだ!

ジェームズは真犯人を追って撃とうとするが、警察の銃弾に倒れていった。そこへ金髪のキャサリンが駆け寄って悲しんでいた。それはまるで見ていた夢の場面そのものだった。

キャサリンが辺りを探すと、そこには彼が話していた通り、ジェームズの子供の頃の姿があった。

真犯人である助手は飛行機の座席に座ると、その横には未来から来た女性科学者が居て一杯の飲み物を勧めてきた。

いや~!物語は最後まで観ないと本当に分かりませんね~

12匹の猿たち」というメンバー名が大きく事件に関係しているとばかり、最後になるまで引っ張られるものでしたが・・まさか、結局のところ「12モンキーズ」の題名は関係が無かったとは・・

それと今のCG技術ではおかしく感じるタイムマシーンの形ですが、まだパソコンも広まってなかった1995年ですので仕方ありません。

今になって観ると様々な疑問点が出てきてしまいますが、ウイルスによって脅威に立たされる人間社会の懸念は昔から同じなんだと分からせられるものでした。

今回は、懐かしの90年代映画を想い出すことができたと思います!


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*今回も一部スクショを取入れています。