こうして、2000年の月日が過ぎていったある時・・
地球は氷の世界に覆われ、もはや人間の存在もないところであった。
しかしそこでディビッドは、何者かに目を覚まされ気が付くと、前には「ブルーフェアリー」が立っているのが見えた。
ディビッドを起こしたのは、今の人間とはいえない未来の存在だった。
数千年経過しても、けっして腐らないヒューマノイドロボットのディビッドは、その時代の未来の存在者にとって大発見であり、大変貴重な存在であった。
未来の存在たちはディビッドが記憶している2000年前のことを知ると、「ブルーフェアリー」の幻想を使って事情を語らせ、ママに会わせてくれると約束してくれた。(昔 ディビッドがハサミで切ったママの髪の毛を、実はテディが拾い隠し持っていたのだ!)
「愛しいディビッド、あなたの願いを叶えてあげましょう!」
ある時、ディビッドのもとへ未来の存在が訪ねて来た。そしてディビッドにこう語った。
「我々は技術を駆使し過去の存在を復元できたが、その存在はすぐに消えてしまうのだ!」そして「そこから解かったことは、全ての存在は一度その存在時間を使うと二度とその時間は使えないということだ・・」
つまりママのDNAを使って蘇えらせても、一日で消えてしまうという意味だった。
「ディビッド、君は永遠の子供で、かけがいのないたった一人の人類の証だよ!」
「さぁ、ママに会ってきなさい そろそろ目を覚ますところだよ!」
ディビッドは、信じられない思いでママの姿を見に行った。
そこにはあの頃と変わらないママがいた。ディビッドがずっと憧れて待ち続けていたママだった。
まさに夢の様な瞬間だった。これが永遠にママを愛する「ディビッドの幸せ」なのだ。
「ねぇママ、コーヒー飲む?ぼくが持ってくるね!」
ママと二人きりで過ごせた時間。それはディビッドにとって、とっても幸せな一日だった。
日も暮れる頃になった。ママをベッドに寝かせるディビッド。そしてママはディビッドを抱きしめて
「おやすみディビッド、とても愛しているわディビッド・・」と言って目を閉じていった。
ディビッドは目から涙を出していた。(ロボットであるはずなのに・・)
その後ディビッドもママのその横に寝て、そして一緒に永遠の眠りにつくのであった。
完・・(-_-)
*いや~感動しましたね~!ラストがまったく、泣けてしまうほど良かったと思います!また、ディビッド役のハーレイ・ジョエル・オスメントの演技も素晴らしかったですね~
純粋の愛とは、このように怖いくらい一途なものなのかもしれません。一度スイッチを入れると、その人を限りなく信じて愛すること、本当に見習うべきものがあります。
卑しい人間は「金の切れ目が縁の切れ目」の様に、すぐに人から離れる恩知らずで非情な者もいる中で、このディビッドの様な「純粋な愛・無償の愛」を、是非とも見習ってもらいたいものです~!
とにかく、この作品は「純粋な愛とは」を非常に教えられる映画だったと思います。
*今回も一部スクショを取入れております。