3週間経過- CDCの研究から早くもウイルスの変異が確認される。感染者の世界の平均死亡率は、現時点で20~25%。病院では患者が溢れ、学校、施設、ジム、空港、街のほとんどが停止。街から人が全て消えてしまったかの様だった。
軍からの配給が行われ、長い人々の列があった。ミッチもそこへ並んでいたが、数が終了と告げられると混乱した人々の略奪も起きるのである。窓から見えた他の家に、夜の強盗事件も目撃。警察へ連絡しても電話は混み合っており、自動応答だけだった。
フリージャーナリストのアランの体調は「レンギョウ」でたまたま回復した為、彼はワクチンは信じられないと考えていた。しかし「レンギョウ」の記事が広まると、当局にも目を付けられ捕まってしまう。
彼の検査結果では感染した形跡もなく、抗体も無いことが判明。これで彼がいう「レンギョウ」の効果はウイルスとは関係がなくなった。
ヘクストール医師が研究していた治験57番ワクチンで発症が抑制されることが分かり、彼女自らの体で試すのである。
アメリカでは完成したワクチンの接種を受ける順番を、くじ引きで行われることになった。上層部やチーヴァー医師らは、くじとは関係なく優先してワクチンを受け取れ、妻の分も取得できた。
ワクチンが世界へ行き渡る頃、香港で捕らわれていたWHOのオランテス医師は、ワクチンと引き換えにやっと開放されることになる。後で分かるが、引き渡したワクチンは本物ではなかったのだ。
疾病管理センター(CDC)では、ヘクストール医師がウイルスのサンプルをまた一つ保存冷凍庫へ格納するのだった。
ミッチは亡くなった妻のベスが残したカメラの画像を見て、寂しさに胸を痛めていた。娘に呼ばれ下へ降りていくとプロムナイトをボーイフレンドと楽しむ娘の姿があった。
アルダーソン社が香港に新工場を作るため、森を切り開くブルドーザー。その木の伐採によって追いやられてしまったコウモリたちは、人の作った養豚場の中へ巣を作っていた。
コウモリはバナナを取ってきて子供へ与えるのだが、こぼれ落ちたコウモリの唾液が付いたバナナを下にいた豚が食べるのだ。バナナを食べたその豚は人間に運ばれ、やがて店の調理場へ向かう。
調理場で豚を切った料理長は、その手でアメリカから視察に来ていたアルダーソン社のベス・エムホフと握手し記念撮影を残したのだった。(感染1日目)
その後、ベスの手は様々な物を触りウイルスは広がっていったのである。スマホやグラス、エレベーターのボタン、ドアノブ等、彼女が触ったものを他の人が触り、さらに別の人へ広がっていった。
– 完 –
いや~!現実的に起こったような出来事と同じように、軍の配備やワクチン接種の会場、人が消えた街の様子、配給の列、病院の様子など本当に良くできていました。
当時の「マーズやサーズ」のウイルス対処でこういった様子が表現できたと思いますが、それにしても2020年の様子と全く同じですから、驚くべき作品だったと思います。
最後まで観た人は気が付いたと思いますが、もう一つ大きな点はエンディングが「めでたし・めでたし」で終わっていないことです。果たしてこの物語の先はどうなっていったことでしょうか?
この記を読んでいる時はどうなっているか分かりませんが、なるべく早くマスクの要らなかった時代に戻れるように祈るばかりです。
ウイルスを題材にした映画記
*今回も一部スクショを取入れています。