特撮を懐かしむ洋画「タイタンの戦い」はハリーハウゼンの近代傑作品




タイタンの戦い
CRASH OF THE TATANS

昭和56年  1981年

立体アニメーション特撮の神様ハリーハウゼンのことを知っている人は

当然にこの作品を覚えているでしょう!

昔は人形のこまどり撮影して、それとを合成していたんですよね~

今はそんな技法を使うより、CG技術の方が断然すごいですけど・・!

でも少年だった私達は、それが当時すごい技術に思えたものですよ

この前に「シンドバッドシリーズ」のパンフレットを記しましたが、

その技術が同じく使われて製作されているのです。

コンピューター技術が出てくる前の終盤の作品だった様な気もしますね~

また、物語に登場するのは、有名な伝説の生物「ペガサス」や「メドゥーサ
も興味を引いたものです!

このパンフレットの解説にありますが、この映画のロケ地も素晴らしい所だったようです。

ヨーロッパ各地の史跡巡りの撮影で、特に南イタリアの紀元前7世紀にさかのぼる
古代都市ペスタムとパリヌロの海岸など4か国2年間に及んだロケでした。

キャスト

ペルセウス       ハリー・ハムリン

アンドロメダ      ジュディ・バウカー

アモン         バージェス・メレディス

カシオペア       ショーン・フィリップス

ゼウス         ローレンス・オリビエ

ヘラ          クレア・ブルーム

テティス        マギー・スミス

アフロディーテ     ウルスラ・アンドレス

ポセイドン       ジャック・グウィリム

ターロー        ティム・ピゴット・スミス

カリポス        ニール・マッカーシー

アクリシオス      ドナルド・ヒューストン

ダナエ         ヴァイダ・テイラー

 

スタッフ

監督      デスモンド・デイビス

製作      レイ・ハリーハウゼン
        チャールズ・H シニア

脚本      ビバリー・クロス

撮影      テッド・ムーア

音楽      ローレンス・ローゼンタール

それでは、このパンフレットから簡単にストーリーを観てみますかね

【あらすじ】簡単に追想

遠い昔、アルゴス国王アクリシオスは自分の娘ダナエ

その娘の生まれたばかりの男児を 箱に入れ海へ流した。

ダナエと大神ゼウスとの間に生まれたその男児は、ペルセウス

雷鳴轟く天上、山頂の神殿にて

ゼウスと妻のヘラ、海の女神テティス、女神アフロディーテ

女神アテナが地上の人間を見ていた。

ゼウスはアルゴス王アクリシオスが実の娘ダナエとその子を海に流したことを

酷く怒り、海の神ポセイドンに海獣クラーケンを使いアルゴスを滅ぼすよう命じる。

地上のアルゴス国に暗雲が立ち込め、海からクラーケンが現れて街は波に呑まれた。

海に流されたダナエと男児は、セリポス島の岸辺に辿り着いた。

時は流れ、十数年。 男児ペルセウスは立派な青年となっていた。

ヨッパ国を司る女神テティスの息子カリボスは、天馬ペガサスを狩り倒して

ゼウスの怒りで罰を与えられ、角のある醜い姿に変えられてしまう。

女神テティスはそれをゼウスに怒り、ゼウスの人間の息子ペルセウスに

試練を与えた。ゼウスはペルセウスに試練越えに役立つ武器を贈り

人間の息子ペルセウスに一言「その試練をまっとうせよ!」忠告した。

ヨッパの町でペルセウスは、兵士ターローからカリボスと呪いの噂を聞く。

王女アンドロメダに求婚したものは、謎を課せられ、それを解かねば火炙り刑となると。

ペルセウスは姿が消える兜で宮殿にいる王女を観に行った。

美しい王女アンドロメダを見た彼は、たちまち恋に落ちる。

アモンに「天馬ペガサスの最後の一頭が残っている」と聞いたペルセウスは

さっそくペガサスを捕まえ慣らせると、カリボスの棲む暗い沼地へ向かった。

カリボスとの闘いに勝ったペルセウスは、アンドロメダ王女に求婚するが、

王女の母カシオペアの失言で、女神テティスは再び怒り 街を助けたければ

「王女を海獣クラーケンの生贄に捧げよ!」と言った!

ペルセウスは、クラーケンを倒す方法を考えなければならなかった。

そこで、遠くに棲む3人の食人老婆に「倒す方法」を聞きに行くのである。

運よくゼウスから贈られたフクロウの活躍によって聞き出せたのだが、

それもまた危険な賭けであった。

神々に恐ろしい姿に変えられてしまった女司祭は、頭に何匹もの蛇の蛇女で、

メドゥーサといわれ、その目に見られたものは全て石となってしまうのだ。

ペルセウスは、メドゥーサのいる宮殿に着くと、門番である双頭の猛犬が襲い掛かってきた。

どうにか攻撃をかわし、宮殿に入るとそこには石化した屍骸が散らばっていた。

そして、ゼウスが贈ってくれた盾を鏡に使い、メドゥーサの首を手にすることができたが

まだ生きていたカリボスが、大サソリを出してペルセウスの行く手を阻んできた。

ターローの協力によって、最後に黄金剣でカリボスを倒すペルセウス。

急いで取り返した天馬ペガサスに乗って、アンドロメダをクラーケンから救いに行くのだ。

ついに、クラーケンとの最後の戦い!厳しい死闘の中、必殺のメドゥーサの首を掲げると

さすがのクラーケンも石化してしまうのであった!

そして、ペルセウスの母ダナエの念願であるアルゴス王国を再建できる時が訪れるのである。

いや~! 懐かしい特撮映画を想い出せましたね~!

少年だった私は、この特撮方法を使って人形を[1コマ.1コマ]動かして

動画を作ろうとした時もありましたが、あまりにも気の遠くなる作業で

ほんの少しだけしか出来なかったのを思い出しましたよ~!

こういう映画の製作は、本当に根気の必要な地道な作業だったことを
思い知らされたのでした。

今回はそのことでさえ、懐かしむことが出来ました。

今ではハリーハウゼンを知る人は、もう我々同年代しかいませんな~!

時代はどんどん変わっていきますからね~

*   *   *

今回もご一緒に追想いただき、誠にありがとう御座いました。